【大会参加レポート】第2回奥武蔵ロングトレイルレース(ショート35k)

2024年6月9日、埼玉県飯能市で開催された奥武蔵ロングトレイルレースに参加して参りました。

ロングトレイルレースという名なのに、出たのはショート部門で恐縮ですが笑、大会の様子、レースレポートをお届けします。

ショートと言えども、かなり走り応えのあるコースでしたよ。

奥武蔵ロングトレイルレースについて

大会の概要

2024年が2回目となる新しい大会。飯能市と山間5地区(名栗・原市場・南高麗・吾野・東吾野)の地元住民を中心に、多くの人々の協力を得て完成したレースとのことです。

魅力は、何といっても都心から近くてアクセスが至便なところ。管理人も山を走りたい時、よく訪れるエリアです。

そのため募集人数も、ロング+ショートで1,800人とトレラン大会としては中々の規模。今後ますます盛り上がる予感がする大会です。

コースの特徴

ロング(105km)とショート(35km)の2種目。

一つひとつの山はそれほど高いわけではないのですが、細かいアップダウンが延々と続くハードなコース。

35kの行程図。通称「サメの歯」と呼ばれる細かなアップダウンが待ち受けます。

特にロングは獲得標高8,000m超。エベレストですか。中々こんな大会ないです。

ロングは管理人には流石にまだ時期尚早・・・ということでショートにエントリーしました。

レース前

作戦

…なし笑

まぁ、強いて言えば完走です。

初めての大会だし、タイム目標があるわけではないので、楽しんでいきます。

装備

この大会は必携装備品があります。

ショートコースの場合は

・エントリー時に届け出た携帯電話

・水分1.5リットル以上

・携帯コップ

・コースマップ(スマホやランニングウォッチにダウンロード)

・フード付きレインジャケット(シームテープ加工のもの)

・ヘッドランプ

・保険証(コピー可)

ロングコースの場合、これに加えて

・レインパンツ

・予備バッテリー

・サバイバルブランケット

・ココヘリ(レンタル可)

が必要。

今回の管理人の装備は、ノースリーブシャツに加えて

バックパックの中には行動食以外にこいつらを。

あと、レインジャケットもちゃんと持ちましたよ。ワークマンで調達したリーズナブルなものですが。

ファーストエイドキットも忘れずに。

大会と言えども山は自己責任。何かトラブルがあってもできるだけ自身で対応できるよう、指定されたものはもちろん、必要最低限のアイテムは持ちましょう。

事前受付

本大会の受付は基本的に前日のみ。ということで前日の土曜日午後、必須装備品持参で受付に向かいました。

飯能駅から徒歩15分、飯能市民会館が受付会場です。

事前チェックはかなりしっかり行っており、ひとつずつアイテムをチェックされます。

特にレインジャケットはシームテープ加工がされているものかどうかまで見られます。

ランネットの大会レポートを見ると、ここでOUT判定されて新品の購入に走った方もいたようですね。

直前に慌てるのは精神衛生上良くありません。基準を満たしたものを用意して臨みましょう。

レースレポート

レース前

翌日、始発で再び会場へ。

曇り空で、暑くもなく寒くもなくちょうど良い感じ。

テーマソングまであります。

熱い感じの曲調です。

スタートを待つ間にも、105kmの選手がゴールしてきます。その度に温かい拍手と歓声が。

丸一日走り続けてきたんですよね、もう尊敬しかありません。

というわけで、35kの部、スタートです。

スタート〜WA1(9km)

まずは西武池袋線を跨いで、多峯主山(とうのすやま)を経て、一つ目のウォーターエイドがある東峠へ向かいます。

長い登り下りはないものの、細かいアップダウンが続きます。まぁまだ序盤なので問題なし。

この辺りは基本シングルトラック。対面からやってくる105kmの復路選手と多くすれ違います。

こっちはまだ元気なので105km選手が止まって道を譲ってくれることが多く、何だか申し訳ない気分。

でもすれ違う皆さん、爽やか。長距離を走ってきたとは思えない笑顔で、一声かけてくれます。お互い頑張りましょう!

トレイルを抜け、ロードを少し下ると1つ目のウォーターエイドに到着。

それほど暑くないので、水は200mlくらいしか減っておらず、ここではコップ1杯もらっただけでフラスクへの補給もしませんでした。

WA1〜A7(15km)

続いては大高山を経て、吾野へ。相変わらず細かいアップダウンが多いです。

エイドではおにぎりやきゅうりをいただきました。コーラも美味しかった。

スタッフ・ボランティアの皆様の明るさに元気をもらいました。

A7〜WA2(19km)

吾野エイドを過ぎると、ロード→トレイルの長い登りが続きます。

ヒィヒィ言って登り切るとそこは顔振峠。管理人は寄りませんでしたが私設エイドが設置されていたようですね。

この辺りがコース内で最も高い地点となりますが、実は標高わずか500m程度。

全然高くないのに疲労度はかなりのもの。やっぱりアップダウンが多かったのでしょう。

ロードを少し下り、第2ウォーターエイドが設置されている阿寺諏訪神社に到着。

念の為ここでフラスク1本に満タン補給しておきます。

WA2〜A6(27.5km)

ウォーターエイド2の少し前から105kmコースと合流するため、多くの選手と出会います。ロング出場の猛者とはいえ、ここまで一昼夜を走ってきたみなさん。流石にスピードが落ちています。「ナイスラン」と声をかけながらパスさせてもらいます。

この区間、基本的には下り基調であるものの、相変わらずギザギザは続くので中々休まる場所がありません。心臓と太ももを交互に痛めつける感じとでも言いましょうか。

スタート時より蒸し暑さも増しており、苦しい区間。

標高が低くとも、やっぱり山頂は嬉しい。

ユガテ、愛宕山を経て最終エイドの長念寺に到着しました。

かなり消耗していたので、ここで腰を下ろし長めの休憩を取りました。

そうめんやあんみつ、白玉ぜんざいなど疲れた体に嬉しい食べ物がたくさんあったこともあり、すっかり長居してしまいました。

A6〜ゴール

A6エイドを過ぎれば長い登りは一つだけ。力を振り絞って登ります。

炭治郎、着いたよ!

相変わらず細かなアップダウンは続くものの、あとわずか。

看板に元気をもらいます。

山を抜け、市街の民家の屋根が見えてくるとホッとしますね。

最後は下り基調のロードを2.5kmほど走り、ゴール!

レース後

着替えるより前に、駆け付け一杯笑

疲れ切った体にアルコールをぶち込むのが堪りません。

飯能駅まで徒歩で戻った後、バスで15分ほどの、宮沢湖温泉喜楽里別邸へ行き汗を流しました。露天から宮沢湖が望めます。

未就学児は入館できない施設のため、静かで落ち着いて入浴できますよ。

そしてもう一杯笑

ここが良い!ここがイマイチ

総じて良い大会でした。特に素晴らしかったのは「走ってる間の安心感」でしょうか。

ハードなコースではありますが、マーキングは多く、ほぼダウンロードした地図を確認することなく進むことができました。105kmの夜間走行でも白のテープは視認が良さそうです。

参加人数も多いため、ひとりぼっちになる時間が短かったというのもあります。

また、エイドが充実しており、充分な補給が出来たのも心強かったですね。親切なスタッフの皆さんの笑顔にも助けられました。

一方、改善すべきでは?と思ったのがグループ分け。

特に、グループAとBの区別が不明瞭な気がしました。管理人がBなのにこの人がAなのはなぜ?みたいな人がたくさん(失礼)

序盤に発生する渋滞等をできるだけ解消するためにも、クリアにした方が良いかと。

もう一つ、ショート部門については当日受付があるとなおベター。

アクセスが良いとは言え、東京駅からだと1時間以上かかります。飯能は宿泊場所も限られているので、前日と当日の2往復でかなり時間を費やした方も多かったのではと思います。

当日受付できれば、参加者ももっと増えるのでは?と思いました。

来年は105km挑戦しようかな・・・と考えちゃう良い大会でした。

スタッフ・ボランティアのみなさま、ありがとうございました!