【大会参加レポート】Mt.FUJI100 ②レースレポート編【100マイラーへ】
前回の準備編に引き続き、今回はレースレポート編を。
レースレポート
会場へのアクセス
他の大会と比べて、行き帰りの行程についても色々悩まされるのがMt.FUJI。
スタートとゴール地点が離れているし、初参加なので何時にゴールできるか見当もつきません。DNFしちゃう可能性だって低くない。
サポーターがいれば色々融通が効きますが、管理人はぼっち参加。(一緒に出場する選手はいますけど)
色々考えましたが、最終的には富士急行のツアーに乗っかってしまうのが一番賢明だと判断しました。
新宿発のバスで富士北麓公園で受付した後、こどもの国まで連れて行ってくれるツアーがあります。
車でのサポートがない方は素直にツアーに申し込みましょう。
楽です。少しは眠れるし。
HPの中に案内があります。
ちなみに後泊(土曜の夜)の予約は行わず。完走できたとしても日曜の朝以降ですからね、多分。
だいぶ早い段階でリタイアしちゃうとホテルが必要になりますが、そんなのは想定したくないし。
スタート前
というわけで4/23朝8:30、新宿駅西口・工学院大学前よりバスに乗り込み、会場へ向かいます。
2時間ほどで受付会場&フィニッシュ地点である富士北麓公園に到着。




まずは受付を済ませます。
ちなみに今年は必携品のチェックはありませんでした。天候が安定している予報だったからかも知れませんが。

無事受付を済ませた後は、公園内の芝生の上で、しばしまったり。
バスツアーは結構時間の余裕を持って組んでくれているので焦ることなく準備ができます。
なお、北麓公園では食べるものがほとんど売ってない(ピザ?のキッチンカーは見たような気が)ので、
昼食は必ず持参しましょう。
レース中はあまり口にできない、米類や温かいものをしっかり胃に入れておくと良いと思います。
14時過ぎに再びバスに乗り、スタート会場のこどもの国へ。
こどもの国には15時半頃に到着。

そして17:15、第2ウェーブにていよいよ旅のスタートです。

スタート〜F1富士宮エイド(25.4km)
まずは体を温めるくらいの気持ちでゆっくりと。

夕焼けが綺麗。しかしその後あっという間に暗くなります。

距離はそこそこあるものの、アップダウンはそれほどない区間なので、特に問題なく富士宮エイドに到着。
エイドアウトの記録がないですが、補給してトイレ行って、10分程度の滞在だったと思います。まだまだ元気。

F1〜F2麓エイド(52.6km)
ここからの山パートが中々キツかった。
管理人はちょっと舐めてましたが、次の麓までは27kmあり、しかもかなりの登りです。
失敗したのが水の携行。
もちろん規定に従い、500のフラスクを2本満タン、1リットルを持ってエイドを出たのですが、天子までの登りでかなりの量を消費。足りませんでした。

管理人は普段あんまり水分を欲しない方なんですが、枯渇を恐れて後半はかなり残量に気を遣うことに。
熊森山までハードだった・・・眠いし。
途中、何度か立ち止まりながらも歩を進めました。

この区間の反省点。
気温にもよりますが、
富士宮エイドではガッチリ水分補給すべき
ということです。
なんとか乗り切り、4/26 2:32、麓エイドに到着。

F2〜F3精進湖エイド(70.6km)
この辺りになると、胃が温かい食べ物を欲します。

焼きそば、美味しくいただきました。許されればもう1つ食べれたと思う笑
暖炉もあって、ついつい長居してしまい、結局麓では51分も滞在してしまいました。
まぁおかげで足も回復。次に向かうは竜ヶ岳。

夜が明け、竜ヶ岳山頂に到着するも、あいにくの天気。
雨こそ降ってはいませんが、ガスがかかっており富士山は全く見えず。残念。
youtubeではここから富士山を望む絶景がよく取り上げられており、楽しみにしてたのですが。


山を下りきり、本栖湖脇のロードへ。



7:06、精進湖エイドin。

F3〜F4富士北麓公園体育館エイド(97.6km)

椅子に座って田舎汁をいただきました。温かい食べ物最高。
ここでも52分滞在。後から振り返ると休み過ぎなんじゃないの、って思いますが、中々腰が上がらなくて。ねぇ。
エイドを出てしばらく走ると、既視感のある光景が。

ここ、富士五湖ウルトラと同じコースですね。
当時を思い出しながら走りました。





ここのトイレはもっとたくさん設置しても良いかも。
富士北麓エイドに到着したのは昼過ぎでした。計画よりだいぶ遅いですが、まぁ仕方ない。

F4〜F5忍野エイド(113.4km)
ドロップバックを受け取り、気分転換も兼ね下着やTシャツを交換。靴はトラブルが発生していないので換えず。
一休みする前に充電が必要なもの(GPSウォッチ、スマホ、ヘッドランプなど)は片付けちゃいましょう。
充電器は携行用の他に、ドロップバックにももう1つ入れておくと良いです。
カップラーメンとカレーメシを持ってきましたが、作ったのはカップラーメンのみ。食欲はあるけど作るのがめんどくさいのでBIGサイズ1つの方が楽です。
割り箸を忘れずに。
ジェルも補充しましたが、この後使ったのは2個程度でした。
タイムにこだわるアスリートならともかく、ゆっくり進むランナーにとっては即効性は必要ないので、ジェルでなくとも良いんですよね。固形物の方がずっと美味しい。

一通り準備した後、少し横になって目を閉じます。
・・・少しのつもりが結局1時間ほど寝てしまい、1時間25分も滞在してしまいました。
おかげでだいぶ疲れが取れた気がするのでまぁ良しです。



16:57、忍野エイドin。

F5〜F6山中湖きららエイド(122.9km)
後半は比較的短い間隔でエイドが設置されていることと、
難所に入る前の山中湖きららで仮眠するのが良い
と耳にしたので、真似することに。なのでこのエイドは30分ほど滞在で出発。
走り始めて24時間が経過しました。
眠さはないものの、前日と比べ風がかなり冷たい。長袖やバフ、毛糸帽子、レインウェアズボンを着用。


19:30、山中湖きららin。

F6〜F7二十曲峠エイド(137.5km)
ここでは豚汁とおにぎりの提供が。

よく、「山中湖で半分と思った方がいい」とか「山中湖からが本当のMt.FUJI100」
なんて半分脅しのようなこともよく聞くので、しっかり休憩を入れることとしました。
山中湖エイドには畳+毛布の仮眠スペースがあるのです。神。

満室状態でしたが、10分ほど待っていると空きが出るので、回転率は悪くないです。
温かい毛布に包まれていると、熟睡できなくとも起き上がりたくない・・・
結局2時間近く滞在してしまいました。
重い腰を上げ次の二十曲峠エイドに向かいますが、この区間が全行程で一番辛かったところでした。
実はこのかなり前から腹の調子が悪く、上り下りで腹に力が入る度にギュルギュル・・・
我慢できず、途中2度ほど脇道に逸れて雉撃ち。
腹辛い・疲れた・眠いの三重苦の中、耐えて進むこと約5時間。
4/27 夜中の2時半前に二十曲峠エイドに辿り着いた時は、心底ほっとしました。

F7〜F8富士吉田エイド(149.2km)
トイレに駆け込み、ひとまずすっきり。

落ち着いたところで、ストーブ近くで暖を取り、椅子に座って一眠り。1時間ほど滞在しました。
携帯の電波が届く位置なので一緒に参加した仲間の状況を応援ナビで確認すると・・・
なんといつの間にかまくられてるではないですか。
管理人が眠りこけている間にパスされたようです。
こりゃいかん。ここでやる気スイッチ入りました。
ペースを上げて杓子を登り、途中で仲間発見!
真夜中にこんな山奥で遭遇できるとは。元気出ました。

そうこうしているうちに日の出が。


まだ登り途中ですが、疲れも吹っ飛ぶ絶景です。

4/27 AM5:30、杓子山頂に到達しました!

遅いからこそ見られる景色もある。
気分上上、おかげで杓子からの下りもまずまずのペースで進めました。
日の出とともに腹の調子も良くなってきた感じ。

AM7時前、最後のエイド、富士吉田in。
F8〜ゴール(168.0km)

ここで再び仲間と遭遇。チンタラしているうちにまた抜かされました笑
暖かくなってきたので、防寒着は脱いで出発します。

しばしロードを走り、仲間を捕まえ、一緒にラスボス対戦へ。

霜山の登りは結構キツかったですね。
ただ、仲間がいたのと、暖かくなってお腹へのダメージがなくなったので、夜中よりははるかにマシ。

山を降り、市街地へ。富士急ハイランドの敷地内を進みます。残りはわずか。


林道を経て、ようやく北麓に戻って参りました。


そしてゴール!!長い旅だった!!

記録は
43:26:35。
リミットまで1時間半ほどしかなかったわけですが・・・
関門に引っかかるかもとか、ゴールできないかもとは一度も思わなかったですね。不思議なことに。
兎にも角にも、100マイラーの称号を得ることができました。

レース後
着替え後、新宿行きのバスが当日購入可能だったので取り急ぎキープ。
そして、仲間とともに喉を潤す笑
美味すぎでした。

完走を祝福してくれるような晴天と良く見える富士山。
最高のフィナーレです。
帰りのバスではすぐ眠りに落ちました。
そして、次の日は普通に朝から仕事に行きました。
応援ナビ見ながらずっと追ってくれていた方もいたのでね。報告と自慢しに笑
まとめ
HPに掲載されたリザルトは以下の通りでした。

完走できたのは3人に2人以下。
寒暖の差も厳しかったし、参加資格がITRAポイント3の2レースと、前年よりハードルが下がったことも影響したのかと。
完走を果たすには、やはりそれなりの準備と実力が必要。
厳しいんですが・・・でも楽しい。美しい。その後しばらく余韻に浸れる、人生の思い出となるレースです。
ホントに出てよかった。
来年は?と言われると遠慮しますが笑、いずれまた戻ってくるのではないかと。
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