【使用レビュー】マウンテンハードウェア・エアメッシュフーディー(OM0314)【こんなの初めて・・・っ!】

アウトドアウェアの進化は本当に目覚ましく、ここ数年で「軽量化」と「快適性」を両立するアイテムが次々と登場しています。その中でも管理人が今年購入して驚いたのが、マウンテンハードウェアの「エアメッシュフーディー」。
初めて袖を通し、走ってみたときに感じたのは
涼しいのに、暖かい
・・・えぇと、日本語でよろ。
でもね、ホントそう思ったんですよ。摩訶不思議。
エアメッシュフーディーとは?
マウンテンハードウェア(MOUNTAIN HARDWEAR)はアメリカ発のアウトドアブランドで、アルパインやクライミングなどハードな環境での使用を想定したウェアづくりに定評があります。
そのラインナップの中でもエアメッシュフーディーは「中間着=ミッドレイヤー」として設計された一着。
公式の説明を要約すると「保温性と通気性を両立させたアクティブインシュレーション」。つまり、
行動中に着続けられる保温着
という位置づけです。
従来なら「動いて暑くなったら脱ぐ」「止まって寒くなったら着る」という調整が必要でしたが、その煩わしさを軽減してくれるのがこのフーディーの大きな特徴と言えるでしょう。
着てみた感触:「暖かいのに風通しが良い」
最初に書いたように、初めて着た時の印象は「不思議」の一言。生地はメッシュ状で、指で押すと隙間がしっかり見えるほど通気性がありそうなのに、実際に着てみるとちゃんと暖かいんですよ。
これは素材の構造によるもので、三次元的に編まれたメッシュが空気を含み、薄手ながら体温を保持してくれる仕組み。しかも風を完全には遮らず、熱がこもりすぎないので、汗をかきやすい登山やランニングでも快適さが持続します。

吸汗速乾・軽量・遮熱など様々な機能を併せ持つ優れもの。
風を感じる保温着
とでも言いましょうか、裏起毛のおかげでしっかり暖かさは感じるのに、厚手のフリースのようなムレ感はなく、ウィンドブレーカーのような蒸し暑さもありません。

Mt .FUJI100完走の一助に
そもそもの購入のきっかけは、Mt.FUJI100の100マイル出場にあたり必要だったからです。
安全の観点から、保温のための長袖シャツが必携品の一つに定められています。夜間や標高の高い区間では確実に冷え込みますからね。
しかしながらその一方、100マイルという長丁場では、とにかく荷物を軽くしたい。
重装備を避けながらも寒さ対策が必要、という矛盾した要求を満たすアイテムとしてこのフーディーが活躍してくれました。
スタートしてからおよそ丸1日、2回目の日没を迎える頃、かなり寒くなってきたのでバックパックよりエアメッシュフーディーを取り出し、Tシャツの上に装着しました。さらにその上にウインドシェルを重ねることで十分な防寒性を確保でき、翌朝太陽が出て暑くなるまでは、着たり脱いだりすることなくそのまま走りました。

標高の高さからしても、傍目から見るとかなり軽装備に見えたかもしれません。でも寒さは全然気になりませんでしたね。
しかしながら着ている本人は、ずっと「暖かいけど風通しが良い」感触で走れているのです。汗をかいても蒸れがこもらず、体温を奪われるような不快感がないのは大きな安心感につながりました。
軽量さと実用性のバランスにとても助けられました。ロングレースでは間違いなく重宝します。
レース後振り返ってみても、持って行って本当に正解だった一着でした。
普段使いもイケる
そんな高性能なウェアながら、実は、街着としても悪くありません。
薄手なのでごわつかず、春秋のちょっとした外出ならこれ一枚で十分。見た目もアウトドアすぎず、シンプルで合わせやすいのも好印象です。
他のウェアとの比較
同じ「行動保温着」というカテゴリには、パタゴニアの「ナノエア」やアークテリクスの「アトム」シリーズ、モンベルの「サーマラップ」などがあります。これらは中綿入りで防風性もそこそこあるため、止まってもある程度暖かいのが特徴。
一方、エアメッシュフーディーは
「防風性をあえて抑えて通気性を確保」
している点が大きな違いです。そのため、強風下だったり、止まって長時間休んだりすると肌寒く感じることもありますが、動き続けるシーンでは他にない快適さを発揮します。
要するに「保温着」ではなく「温度調整ウェア」としての位置づけが強い。着たまま登り、走り、行動し続けられるのは大きなメリットじゃないですかね。
サイズ感には注意!
1点注意したいのがサイズ感。
公式サイトに「あなたにおすすめのサイズを知る」というのがあったので、それに従って体型情報などを入力しました。

その結果、管理人のおすすめサイズはM。ちなみに168cm・普通体型です。
しかしながら届いたものを実際着用すると、袖・丈ともに結構長い気が・・・
保温の為に大きめが推奨されているのか、単にメイドインUSAで大きめなのか定かではありませんが、
タイトめに着たい方は1つサイズを落としても良いかも
です。
まとめ
マウンテンハードウェア・エアメッシュフーディーは、これまでの「保温着=厚い・蒸れる」という常識を覆す一着でした。「暖かいけど風通しが良い」という相反する要素を両立させた独特の着心地は、一度味わうとやみつきになる方が多いかと。
特に登山やランニング、ファストハイクのように「動き続けるアクティビティ」には最適で、脱着のストレスを大幅に減らしてくれます。その一方で、完全に止まった状態では寒さを感じやすいので、防風性のあるアウターとの組み合わせが前提となるでしょう。
もし「行動中のウェア選び」で悩んでいる方がいたら、ぜひ一度この不思議な着心地を体験してみてほしいと思います。
フーディー以外にも、より体温調節が容易なハーフジップタイプや、シンプルなクルーネックタイプもあるのでお好みで。
2025年秋冬の新作(OM1295)は、リバーシブルにも使えるらしいです。気になる。
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