【大会参加レポート】2025板橋Cityマラソン【初サブスリー
2025年3月16日、東京都板橋区で開催された板橋Cityマラソンに参加してまいりました。
大会の様子、レースレポートをお届けします。
ちなみに管理人はこの大会の出場、昨年に続き2度目なのですが、コンディションが去年と真逆でした・・・笑っちゃうほどに。
前回2024年のレポートはこちらから↓
板橋Cityマラソンについて
大会の概要
その冠の通り、板橋区が主催の大会。板橋区が発着地点ではありますが、コースは長大な荒川の河川敷。そのため後援には他の区も名前を連ねています。台東区・墨田区・北区・荒川区・足立区・江戸川区、そして東京都。
23区のうち、7区が絡む大会ですから、東京マラソンに次ぐ、東京を代表する大会の一つと言っても良いのではないでしょうか。
コースの特徴
板橋区の戸田橋より少し上流寄りがスタート地点。そこから荒川右岸を下流に向けて約21km。江戸川区の荒川大橋付近で折り返し、来た道をまた戻るという極めてシンプルなルートです。
オール河川敷ということで、アップダウンは皆無。そして景色も単調。エイドも特に魅力なし。
しかし、そのおかげで走りに集中でき、記録を狙いやすいコース、とも言われています。
また、制限時間も7時間と緩めなので、初心者にとっても敷居は低い大会と言えるでしょう。
ただし河川敷ならではの弱点もあります。
それは、
・道幅が狭い箇所がある(往復コースなので尚更)
・風向きと強さにより、かなりキツくなることがある
ってことです。
去年も道幅や風は少し気になりましたね。
そして今年は・・・風にもの凄く苦しめられたのでした。
レース前
目標・作戦
管理人にとっては、この板橋が今シーズン最後のフルマラソン。
このあとはトレイルに注力したいので、ここで是が非でも満足できるタイムを叩き出しておきたいとの思いがありました。
それはズバリ、サブスリー。
いつもは第1目標から第3目標くらいまで設定するんですが、今回はひとつだけ。
やれることはやってきたつもりでしたので。
作戦としては、少しでも消耗を防ぐため、ペースランナーにピタッとくっつくコバンザメ走法。心配なのは3:00ペースランナーがAブロックスタート、管理人がBブロックスタートであること。すぐに追いつけるよう、Bブロックの少しでも前に並ぶようにしました。
万が一ペースランナーに追いつけなかった場合は、最初から最後までキロ4:15のイーブンペースで進もうかなと。
装備(雨対策)
シューズはアシックス・メタスピードエッジパリス。
数レースでの使用を経て、かなり足に馴染んできました。今まで買ったレース用スーパーシューズの中では、一番しっくりきています。本当に良いシューズ。サブ3.5以上の方にはおすすめです。
【使用レビュー】アシックスメタスピードエッジパリス【3時間超ランナーも使ってええんか?】
ウェアは上がチームTシャツ。
下は2XU。
ソックスはinjinjiのランオリジナルウェイトノーショウ。
そして今回については、防雨・防寒対策がレースの成否を左右すること必至と考え、準備しました。
Tシャツの内側には寒さと雨対策を兼ねて、ファイントラックのドライレイヤーベーシックを。結果的にこれは大正解でしたね。寒い時期のランニングや、トレラン、登山にも役立つので1着持っていても損はないですよ。
この時期のマラソンではランニングキャップを被らない管理人ですが、今回はさすがに装着。
また、100均で調達したポンチョ、レインコートを二重に身につけました。邪魔なら途中で脱皮すれば良いということで。
グローブは、濡れても重くならない薄手のタイプを装備。
アームカバーは、悩んだ末に非装着としました。雨に濡れてしまうと逆に冷たいかな、と思いまして。
結果的にこれは失敗でした…後半は腕が寒すぎたので。
そして相棒のガーミンepix。
ジェルは2個携帯。
アミノサウルスエリート03、04を一つずつ。
レースレポート
会場へのアクセス
というわけで迎えた当日。
予報通り雨となり、気温も低い中、蓮根駅から徒歩で会場へ向かいます。15分ほどで到着。近いのはありがたい。
スタート前
7:45頃に会場到着しました。見ると何やら長蛇の列が。
更衣室を利用するための並びでした。こんなの去年は目にしていません。
管理人は、シューズだけ履けば走れる格好でやってきたので更衣室は使いませんでしたが、並んだ人はかなり時間がかかった模様。
そして、会場は河川敷のため、基本的に草っ原。なので、雨足が強いとグチャグチャになってしまいます。
当日の会場はひどい状態でした・・・スタートブロックに並ぶまでにはどうしても草っ原を歩かなければなりませんが、どこもかしこも水たまりで逃げ場なし。シューズに浸水してしまい、走る前からすでに靴の中までビチャビチャです。トレランでもこんなに濡れたことありません。
あ、決して運営を責めているわけではありませんからね。これはどうにか出来るレベルではありませんでした。
排水用の車も稼働していましたが、この状態では焼け石に水。
走る前でこれだから、いざ始まったら・・・
かなり厳しい展開になることが予想される中、スタートです。
スタート〜10km
1km | 2km | 3km | 4km | 5km |
4:44 | 4:04 | 4:05 | 4:05 | 4:10 |
6km | 7km | 8km | 9km | 10km |
4:06 | 4:09 | 4:09 | 4:10 | 4:14 |
Bブロックの中でも前方に陣取ったので、スタートラインを越えるまでは30秒ほどと、ほぼロスなしの上々スタートができました。
至る所に水溜まりができていて、最初こそ少し避けながら走っていたものの、もはや無駄と判断しお構いなしに進むことに。
4kmあたりで3:00ペースランナーに追いつき、コバンザメ作戦を発動しました。
11km〜20km
11km | 12km | 13km | 14km | 15km |
4:11 | 4:11 | 4:15 | 4:12 | 4:12 |
16km | 17km | 18km | 19km | 20km |
4:10 | 4:11 | 4:08 | 4:12 | 4:12 |
相変わらず水溜まりは多いものの、雨は心なしか弱くなってきました。なので、15km地点で二重に被っていた100均レインコートを1枚脱ぎ捨て。腕を出して走ることとしました。この判断が後で間違いだと気付かずに笑
ここまでの区間はどちらかというと追い風で、走るのには支障なし。そしてペースメーカーから離れないことだけを考えてました。
単独走だと1km毎にガーミンに目をやり速度を確認してしまうため、その都度いろいろ考えてしまうんですよね。
その結果脳も疲れる→栄養を消費する→走りに影響するという悪循環。
一方、何も考えずに走るのはとても楽。いつもより早いペースで巡航中にも関わらず、体力が温存できている気がしました。
気温も低いため給水もほぼなし。18kmあたりでアミノサウルスエリート03を投入するときに少し飲んだくらいです。
21km〜30km
21km | 22km | 23km | 24km | 25km |
4:11 | 4:10 | 4:09 | 4:14 | 4:13 |
26km | 27km | 28km | 29km | 30km |
4:10 | 4:12 | 4:14 | 4:15 | 4:11 |
折り返し地点を過ぎ、後半戦。ここから状況が一変します。
折り返した途端に猛烈な向かい風。確かに往路は追い風基調を感じていたものの、向かい風がこれほど苦しいものとは。一気にキツさが増します。
幸いペースランナーの後ろには結構な人数の集団ができていたので、風よけとして使わせてもらいました。
そして、ここから辛かったのが腕の冷え。むき出しの両腕がとにかく寒く、レインコートを捨てたことを激しく後悔。
せめてアームカバーつけてこれば良かった。まあ、悔やんでも仕方ありません。体は動くので、我慢してひたすら進みました。
30kmで2個目のアミノサウルスエリート04投入。
31km〜40km
31km | 32km | 33km | 34km | 35km |
4:08 | 4:08 | 4:13 | 4:14 | 4:14 |
36km | 37km | 38km | 39km | 40km |
4:13 | 4:14 | 4:16 | 4:09 | 4:10 |
これまでペースランナーに喰らい付いてきたランナーが、向かい風にやられどんどん脱落していき、サブ3集団が小さくなってきました。また、コース脇に設置してある救護所には低体温症で止まってしまったと思われる多くのランナーの姿が。
近年稀に見る過酷なレース。
もちろん管理人もそれなりにきついわけですが、ペースランナーに引っ張ってもらったせいか、絶対サブスリー達成するという執念のせいか、幸いなことにスピードを緩めたり足を止めたりという考えには全く至りません。
沿道ではチームメイトが待っていてくれました。応援を受け元気をもらいます。雨の中ほんとありがたい。
38km地点あたりで、サブスリー達成を強く意識するようになり、ますますテンションアップ。
41km〜ゴール
41km | 42km | .195km |
4:10 | 4:18 | 4:01 |
40kmを過ぎたところでペースランナーの方が「ここからはキロ5分かかってもサブスリーいけますよ!」と大変嬉しいお言葉。ここまで引っ張っていただいたことについて感謝をお伝えし、最後の2kmを走りました。
いつものレースなら、ゴール直前はもっと苦しいのですが、この時は苦しさより嬉しさが上回り、もはやウィニングラン状態。ゴール地点から聞こえるアナウンスも、サブスリー素晴らしい!と讃えてくれます。やばい、嬉しすぎる。
そして、ついにフィニッシュ。
タイムはグロスで2時間58分04秒。
齢51にして、初のサブスリーを達成した瞬間でした。
ここまでの練習内容なんかについては、改めて別記事で書こうと思っています。
レース後
ゴール後は、30秒ばかり余韻に浸ったものの、強烈に寒いためそそくさと移動。
ランナーもそうですが、ボランティア・スタッフの方達はそれ以上に大変そうでした。シャーベット配布担当の子はお気の毒でしたね・・・帰宅してから美味しく頂きましたので。
寒さに震えながら着替えるのも一苦労。なんとか着替えたものの変えた靴下がすぐまたぐしょぐしょに、という有様でした。
みなさん、雨の日はビニール袋、ポリ袋をたくさんもっていった方が良いですよ。
靴下と靴の間に装着すると濡れを防げたり、たくさん出る汚れ物を入れたりと大活躍するので。
チームメイトのゴールを待ち、体を温めるために銭湯へ。会場から一番近いのは蓮根駅近くの紀の国湯かと思います。生き返りました。

最後に
管理人にとっても、過去有数のハードなレースとなった今回の板橋Cityマラソン。
大会レポで運営に文句言っている輩がたくさんいますが・・・
事前に防寒対策について発信していたし、当日のスタッフの動きをみても最大限の対応をしていただいたと思っています。
それに対して、雨対策は100均ポンチョだけ、みたいな明らかに準備不足のランナーを多数見ました。
また、走れなくなり救護所もいっぱいなら、コースアウトして、タクシーなり公共バスなり使って自力で帰ってくるのが基本のはずです。アプリでタクシー呼べるでしょ。
なのに、バスが来るのが遅いだの、毛布が足りないだの文句をいう輩の実に多いこと。
自分の準備不足、実力不足を棚に上げて主張ばかりするのはいかがなものかと。マラソンは自己責任のスポーツです。
…ちょっとヒートアップしちゃいましたね。
そんな管理人もひとつだけ運営に要望が。
雨は仕方ないですが、ランナーの動線が分かりにくいと思います。
着替えてブロックに並ぶ時も、帰る時もとこから出ればいいのか分からず右往左往。
雨に加えてそのわかりにくさがあったので、余計な混雑を生んでいたと考えます。
大きな看板つくるなり、アナウンス方法はあると思うので検討いただきたいです。
スタッフ・ボランティアの皆様、沿道で応援いただいた皆様、寒い中ありがとうございました!
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