【大会参加レポート】第41回別海町パイロットマラソン その①前日編

2020年10月25日

2019年10月6日(日)開催の第41回別海町パイロットマラソンに参戦の為、遠路はるばる別海町までやってきました!今回は大会の概要や前日の様子などについて綴りたいと思います。

別海町パイロットマラソンについて

大会の概要

北海道内で開催される日本陸連公認のフルマラソン大会は全部で4つあります。それは、

・洞爺湖マラソン

・函館マラソン

・北海道マラソン

そして、別海町パイロットマラソン。

春は新緑を見ながら洞爺湖を1周し、初夏は潮風を感じつつ情緒ある街並みを走り、晩夏は政令指定都市で暑さと格闘し、秋は道東の広大な大地を駆け抜ける・・・というのがマラソン好物道民ランナーの正しい姿です。中毒者はこの間にサロマや浜頓別のウルトラも挟んできます笑

今年は函館に行けなかったのでコンプリートならずでしたが・・・

2019年の洞爺湖・北海道マラソンのレポートは↓をどうぞ。

そして、別海町パイロットマラソンは、実は4つの日本陸連公認大会の中で最も歴史のある大会なのです。

さてこの大会、管理人は昨年度にもエントリーしていたのですが、残念ながら走ることは叶いませんでした。

というのも、2018年の大会は第40回の記念大会だったにも関わらず、残念ながら台風の影響により中止を余儀なくされてしまったのです。過去の長い歴史の中で開催できなかったのは初めてだったとのこと。

自然が相手なので、こればっかりは仕方ありません。選手のみならず、大勢のスタッフ・ボランティアさんの安全にも関わりますからね。ずっと準備を進めてきた主催者にとっては苦渋の決断だったと思いますが。

幻の大会となってしまった2018年第40回大会の参加賞バスタオル。
実行委員会より後日自宅に送付いただきました。
思えば2018年の北海道は、胆振東部地震と台風により9月・10月に予定されていた多くの大会が中止を余儀なくされた、マラソン関係者にとっても受難の年でした。

去年の中止の分、運営側の皆様もより気合が入っていることでしょう!期待しちゃいます。

なお、フルマラソン部門の定員は1,300人。制限時間は5時間20分に設定されています。

エントリー料は5,000円と比較的リーズナブルにも関わらず、特典が豪華なのもこの大会の特徴。参加賞として地元特産の乳製品を頂けるほか、完走賞はオリジナル特大バスタオルに加えて別海町産の鮭まるごと1尾が貰えます。

絶対に完走だけは果たさねば!

コースの特徴

国内最大級の酪農地帯を駆け抜ける、自然にあふれたコースです。

中間地点で大きくぐるっと回るところ以外は、基本的に一本道を行って帰ってくるというシンプルな設定。往路はわずかな登り、復路はわずかな下りとなっており、その高低差は約40m。

後半が下り基調なことに加え、直線が長く走りやすいということで自己ベストを狙いやすい大会とも言われています。

ちなみに「パイロットマラソン」というネーミングの由来ですが・・・

パイロットとは、1955年に始まった国家プロジェクト・根釧パイロットファームのことを指しています。機械を導入した近代的な大規模酪農経営が推進されたのがこの土地なのです。

隣町の中標津町も含め広域農道がたくさん敷設されており、区画された防風林や道路そのものが、この地域の名物となっています。 衛星からも綺麗に撮影されるほど格子状の防風林が見事に区画されています。 根釧台地というと原野が果たしなく広がっているイメージがありますが、そうじゃないんですね。

衛星写真でみるとこのように写ります。スケールの大きい区画っぷり。
この写真は別海・尾岱沼にある道の駅に展示されておりました。

大会のメインロードとなる国道243号線は、通称「パイロット国道」と呼ばれています。

レース前

装備

大会前々日にお天気チェックを行うと、当日の予報は「晴れ時々曇り」。どうやら雨の心配はなさそうです。スタート時刻である10時の予想気温は13℃。13時でも14℃とほぼ変わらず、マラソンには絶好の気温。走り始めは少し寒く感じるくらいかも知れません。

なので今回の装備は、

ランシャツ(ノースリーブ)、ランパン、サングラス(oakley Radar Path)、GPSウォッチ(GARMIN Fenix5s)といういつもの仕様に加えて、アームウォーマーとランニンググローブを用意。

シューズはもちろん、8月の北海道マラソンで自己ベストを叩き出した HOKAONEONEのカーボンX!ソックスはお気に入りのYAMAtuneを使用します。

作戦

管理人にとっては、この大会が今シーズン最後のフルマラソン。天候もコースも申し分なしということで

ズバリ狙うは自己ベスト更新!ひゃっほう!

更にはここで今年の目標である3時間10分切りを是非とも果たしたいと思ってます。

今年のMAX月間走行距離が262kmとやや少なめであるため後半のスタミナにやや不安は残りますが、

北海道マラソンの時よりも心持ちペースを上げて、4:20/km~4:30/kmで巡行してみることにします。

さて、どこまで行けるか。

いざ別海へ!

2週間ほど前、さんざん悩んだ末に別海までのアクセス方法を決定したのですが

変更しました(アッサリ)。

大会翌日に予定していた朝イチからの東京出張がドタキャンになったんですよ。なので、走った後はのんびり帰ってきても問題なかろう、ということでマイカーでの往復を決行することと致しました。

疲れ切った体での帰りの運転はちょっと大変かも知れませんが、温泉でも寄りながらトロトロ帰ってこようかと。

というわけで大会前日土曜日、管理人が住む札幌から別海を目指します。

そして・・・

クルマで東へひた走る事350km、所要時間は約5時間、やっと別海町に到着しました。途中で止まったのは2回の短いトイレ休憩だけだったのに。改めて北海道のデカさを実感しました。

そこかしこにこんな風景が広がります。ちなみに別海町の人口15,000人に対して牛は約11万頭いるそうです。牛の圧倒的勝利。
広大な大地と青空と牧草ロール。
遅めの昼食は、ご当地グルメである「別海ジャンボホタテバーガー」をいただきました。別海ジャンボ牛乳も一緒に。

前日受付

お腹を落ち着かせたところで、会場である別海町総合スポーツセンターに向かい受付を。受付は前日及び当日の2日間で可能です。

無事ゼッケンをいただき受付完了。

17時からは開会式が行われ、アイスクリームと牛乳のサービスの他、陸上グッズの抽選会があるとのことで心惹かれましたが、宿泊場所が少し離れているので今回は断念。

前泊の宿

さて、今夜の宿に向かいます。宿泊場所として選んだのは、海岸地域にある「尾岱沼(おだいとう)」。

穏やかな野付湾の風景と、北海シマエビやホタテなど絶品グルメが魅力な土地です。日本最東端の温泉地があるのもここ尾岱沼なのです。

途中立ち寄った道の駅おだいとう。北方領土に関する各種資料が豊富に展示されています。
湾の向こうには野付半島、更にその奥には天気が良ければ北方領土・国後島を望むことができます。

で、宿泊場所に到着しました。予約したのは民宿「トドワラ荘」。

民宿?民家の間違いでは?めちゃカオスな匂いがします。

恐る恐る近づくと・・・雑な張り紙が。どうやら受付は隣のシーサイドホテルで行うようです。

A4コピー紙に手書きで書いたステキな案内文が。半分剥がれてますけど。
こちらがシーサイドホテル。決して豪華ではないもののこちらは至って普通のホテルといった風情。

で、フロントで話を聞くと、宿泊はなんと!シーサイドホテルに1部屋確保してくれていました。何でも現在はトドワラ荘は使用していないとのこと。予約時に確認した料金のままこちらのホテルに宿泊できるそうです。ラッキー!

お部屋は小さめの和室ですが、一人で宿泊するには充分過ぎるスペース。落ち着きます。
夕食も美味しくいただきました。レース前日ですが、少しくらい飲んでもいいでしょう。あ、この後部屋に戻って缶ビールをもう1本飲みました笑
北海シマエビも美味しかった。

夕食後は温泉を堪能し、明日のレースに備えて早めの就寝といたしました。

温泉の様子は別ブログに記載しておりますので、宜しければご覧くださいませ↓

日本最東端の温泉地・尾岱沼(おだいとう)温泉 シーサイドホテル

長くなってしまったので、本日はここまで!次回はレース当日の様子・レースレポートをお届けします!