【大会参加レポート】北海道マラソン2019

2024年8月29日

2019年8月25日、北海道マラソン2019に参戦して参りました。大会の様子・レースレポートをお届けします!

北海道マラソンについて

大会の概要

「北海道」が冠になっているモノといえば・・・

北海道大学

北海道新聞

北海道日本ハムファイターズ

などなど。

どんなジャンルにおいても、基本的に北海道で一番の位置付けになっているものが思い起こされます。まぁプロ野球球団は一つしかありませんが。

そして、北海道マラソン。

その名の通り、北海道で行われるマラソンとしては規模も格式も間違いなくトップに君臨する大会といえるでしょう。

今年で33回目を迎える歴史ある大会であり、毎年参加人数が拡大しています。今年のエントリー数は12.1kmのファンランを含めて、なんと約2万人とのこと。

また、今年の大会は東京2020パラリンピック視覚障がいマラソン代表推薦選手選考大会にもなっています。視覚障がい者の部優勝者がパラ代表になれるわけです。

毎年8月下旬(大体は8月最終日曜日)に行われるこの大会、一番の特色は、やはり「暑さ」。

いくら北の大地といっても、暑いもんは暑いんです。そこでも試される大地になっちゃってます。

管理人は過去8年ほど連続で出ていますが、その中で一番暑かったのが2011年。今と違ってスタート時間が正午過ぎの12:10だったこともありますが、その時点で29℃ありましたからね・・・何とか完走だけは果たしたものの、タイム的には大撃沈しました。

その日の気温と湿度で難易度がガラッと変わるのが特色といえるでしょう。

ここ10年の気象データは以下の通りとなっています。

開催日スタート時刻天気気温(℃)湿度(%)
20188月26日9時00分晴れ22.075.0
20178月27日9時00分曇り24.847.0
20168月28日9時00分晴れ18.066.0
20158月30日9時00分晴れ21.259.0
20148月31日9時00分晴れ21.858.0
20138月25日9時00分晴れ26.551.0
20128月26日9時00分曇り28.055.0
20118月28日12時10分晴れ28.947.0
20108月29日12時10分曇り27.070.0
20098月30日12時10分曇り21.265.0

また、大規模大会だけに、毎年著名人が出場する大会でもあります。過去には、川内優輝選手も優勝してます。猫ひろしさんも出場していたことがありますね。

ちなみに今年は、ノーベル医学生理学賞を受賞した、iPS細胞研究でもお馴染みの山中伸弥教授も出場します。56歳でノーベル賞取っててその上サブ3.5ランナーだからなぁ・・・文武両道の極み。尊敬ですわ。

コースの特徴

北海道マラソンは、札幌市中心部の大通公園を発着点とする日本陸連公認コースとなっています。

大会HPより拝借しました。

登り坂は走り始めの5km地点までに僅かにある程度なので、ほとんど気になりません。

鬼門となるのは19km地点から始まる、悪名高き新川通

往復13km超続く直線は、ビルや木陰等日差しを遮るものが何もない上、郊外に向かって伸びる幹線道路の為、景色がほとんど変わりません。街中と比べると沿道の応援者数も少ないため、ここで心をポキッとおられるランナーが毎年多数。ここを如何に乗り切るかがレースを成功させるためのポイントの一つです。

この難所を過ぎると段々と沿道の応援者の数も増えてきて、38km地点からは北海道大学敷地内に入ります。距離的に一番キツい地点ではありますが、緑も多く日陰もあるので、ちょっと気分があがります。

最後は道庁赤レンガ庁舎を右手に眺めながら(眺める余裕があれば)、大通公園にゴール。

札幌の観光名所を回れるので、遠方からの参加者には嬉しい大会です。

レース前

装備

ふふふ。

今回、実は新兵器が間に合ったのですよ。

じゃーん。こいつです。

評判が非常に良い靴であり、入手できたことは喜ばしいのですが・・・ランニングシューズとしては滅茶苦茶ハイプライスでした。しばらくは節約生活を余儀なくされます。

HOKAONEONEのカーボンX(新色)です。

某筋から情報を頂いたおかげで、オンラインショップで運良く購入することができました。

到着が思ったより早く、一度練習で使っただけながら感触は悪くなかったので、今回思い切ってレース投入を決めました。詳しい使用レビューは後日別途お届け予定です。

その他の装備はほぼいつもと同じ。ランシャツ(ノースリーブ)、ランパン、サングラス(oakley Radar Path)、GPSウォッチ(GARMIN Fenix5s)で臨みます。

あと、燃料としてSAVASのピットインを2つポケットに忍ばせました。

作戦

前日に天気予報を確認すると・・・

最高気温22℃で曇りって、これ、北海道マラソンとしてはかなりのグッドコンディションではあるまいか?湿度は若干心配だけど。

なんか、ベストを狙っていっても良い気がします。おニューの靴の力も当てにしつつね。

というわけで、4:25/km~4:35/kmで巡行し、自己ベスト更新を狙うことといたしました。

スタート前

ビル壁面の温度計表示は17℃。いけるかも!

フルマラソンスタートはAM9:00。会場には7:30過ぎに到着しました。

天気予報通り、気温は低め。マラソンにはもってこいのコンディションです。ちょっと小雨がふっていますが、体を冷やすシャワーとなってくれるからむしろ歓迎・・・

などと呑気に構えていたら、突然の土砂降り!何だよ!堪らず地下歩行空間に退避します。

皆さん地下で雨宿りの図。

幸いすぐに雨は止み、手荷物を預けます。今年の手荷物袋は無地の質素なもの。去年までの紐付きタイプが持ち運びには便利だったんだけどなぁ。ド●モさん、協賛復活して下さい!

給食エリアでは水・スポーツドリンクの他、ミニトマトやバナナが提供されていました。

その後、給食エリアでバナナ等をいただき、スタートラインに並びました。管理人は万年Cブロックからのスタートです。Bからはじまるゼッケンに憧れているのですが・・・どのくらいの持ちタイムが必要となるのでしょうか?どなたか知っていたら教えてください。

毎年恒例の30秒前テレビ塔カウントダウンを経て、いよいよレーススタートです。

レースレポート

スタート~10km

1km 2km 3km 4km 5km
6:00 4:49 4:29 4:19 4:29
6km 7km 8km 9km 10km
4:20 4:22 4:21 4:17 4:12

スタート地点を通過するまでは約1分のロス。その後もしばらく渋滞でペースが上がりませんが、ここは想定内。先は長いので焦らずいきます。

やっぱり今年は涼しい。去年の大会では2km地点の中島公園あたりで早くも汗が噴き出ていた記憶がありますが、今年は全くそれが無し。3kmほど進むと集団もばらけてきたので気分よく計画巡航速度に移ります。

いつもは蒸し暑い創成川トンネルも今年は快適に進めます。逆に飛ばし過ぎに注意が必要なくらいです。

11km~20km

11km 12km 13km 14km 15km
4:23 4:16 4:28 4:31 4:27
16km 17km 18km 19km 20km
4:25 4:24 4:24 4:25 4:25

創成川通りを左折し、北8条通りへ入ります。ここらは札幌駅北口至近のため応援者も多くテンションが上がるエリアです。

その後北大横を通り、新琴似2条通りへ。ここらで一時期雨風が強まりどうなることかと思いましたが、なんとかペースは落とすことなく前進。体温の上昇を抑えられたので逆に良かったかも知れません。

15km地点ではSAVASピットインを1個投入。

例年に比べると明らかに水分補給が少なく済んでいます。いつも殆ど全てのエイドを利用していますが、今年は1~2箇所飛ばしで進めます。北海道マラソンのように参加者が多い大会のエイドって、どうしてもスピード調整入りますからね。体力の消耗が少なく済むのはありがたい。

そして19km地点からは鬼門の新川通へ突入します。

21km~30km

21km 22km 23km 24km 25km
4:23 4:26 4:25 4:25 4:27
26km 27km 28km 29km 30km
4:31 4:24 4:27 4:25 4:22

毎年苦しむ新川通も、今年は割とあっさりクリア。この区間はほぼ計画ペースで抜けられました。

曇りでアスファルトの照り返しがキツくなかったのと、往路での僅かな向かい風が寧ろ涼しさを運んできてくれました。復路は追い風だったのでかなり楽になったし。

そしてここで実感したのが・・・ニューシューズの効果。

前に使用していたターサージール6だと、ソールが薄いせいもあり、この辺りからふくらはぎが痛くなってたんですよ。ところが今回はそれが無い。厚底万歳!

かといって重たさを感じるわけでもなく、メタロッカー構造を活かすべく少しだけフォアフット気味に走るよう意識すると、無理なく体が前に進んでくれます。

別にHOKAの回し者でも何でもないのですが、これはいいですわ。

31km~ゴール

31km 32km 33km 34km 35km
4:25 4:27 4:24 4:32 4:33
36km 37km 38km 39km 40km
4:32 4:35 4:39 4:39 4:41
41km 42km 。195km    
4:44 4:43 4:24    

30kmで2個目のピットイン投入。終盤戦に備えます。

32km過ぎで新川通をクリアし、再び新琴似2条通へ。さすがに疲れが溜まってきますが、ここらは住宅街地域なので応援者多数。ダラダラ走るのもカッコ悪いので頑張って走ります。

38kmを過ぎるといよいよ北大敷地内へ。ここらでサクッとペースを上げたいところですが、気持ちとは裏腹にジリジリとペースダウン・・・気合で体を前に進めます。

赤レンガ庁舎を眺める余裕なんぞもちろんありませんでしたが、最後の力を振り絞りちょびっとだけスピードを上げてゴール。

グロスで3時間12分18秒、目標の自己ベスト更新を果たすことができました!

無造作に袋に突っ込んでいたので完走証がシワシワです笑

レース後

正午過ぎには午前中の雨風が嘘のように、すっかりと良い天気になっておりました。

しばし観戦。頑張れー。
大通公園芝生で寝ころぶランナー。ほのぼの。
予約制ですが、約10分間の無料マッサージを受けることもできます。管理人も施術していただきました。最高に気持ち良いです。
ステージではライブなんかもやってたり。

天候とシューズに助けられた感がありますが、良い結果が出せたので大満足の大会でした。ボランティア、スタッフの皆様、ありがとうございました!また参加させていただきます。