【書評】『DIE WITH ZERO』を読んで、走れるうちに目一杯走っとこうと思った理由
『DIE WITH ZERO(ダイ・ウィズ・ゼロ) 人生が豊かになりすぎる究極のルール』が面白い!ってことで、読んでみたんですよ。
あ、先に言っときますけど、これランニング関連の書籍じゃないですからね。あしからず。
管理人ももう50代ですからね。老後のお金のこととか最近とっても気になるし、Amazonでもベストセラー1位になってるし、興味がありまして。
うん、実際面白かったです。
お金の「貯め方」ではなく、「使い切り方」に焦点を当てた内容で、とても興味深く読めました。
そしてこの本を読み終わってもう一つ考えさせられたのが、お金ではなく「走力」のことでした。これがまた。
なぜなら、この本が本質的に語っているのは、
人生には“今しか使えない資源”があるということだから。
ガラにもなく哲学的ですが、たまにはいいでしょう。
体力は「使わないと減る資産」
投資の世界では、資産は「寝かせて増やす」のが基本。複利効果は時間を味方にして大きく膨らみます。
しかし体力は真逆で、使わなければ確実に目減りする資産です。
若い頃は、多少無茶をしても割と早期に回復しました。2週連戦でレースに出てみたり、なんてこともあったし。
でも年齢を重ねた今はなかなかそんなことできません。
「翌週まで疲れが残る」「故障のリスクを考える」ことが増えてきました。
だからこそ『DIE WITH ZERO』の
「価値のある経験は、適切なタイミングで使え」
という考え方は、ランナーにとって非常に刺さると思うんですね。
50代まで走っていると、悲しいことに実感します。
心肺機能、脚のバネ、回復力。これらが年齢とともに、確実に少しずつ失われていくことを。
お金は後から稼げても、体力と時間は、後から取り戻すことができないのです。
大会参加費は「浪費」ではなく「経験投資」
実のところ、レース出場には結構お金がかかります。
エントリー費、交通費、宿泊費、場合によっては観光にかかるお金もプラスされたりね。
「そのお金を投資に回したら将来もっと増える」という考えも一理あるかとは思います。
しかし、管理人は『DIE WITH ZERO』を読んで考えが変わりました。
大会参加費は、決して消えてなくなるお金ではないのです。
それは、
・高揚感のあるスタートライン
・見知らぬ土地を走る楽しさ
・自己ベスト更新の達成感
・失敗レースすらも含めた長期に残る記憶
に変換される、経験への投資なのです。
そしてその投資効果は、若い時ほど高いのかな、と思います。
より速く、より長く走れますからね。
Mt .FUJI100の100マイルエントリー料は50,000円です。確かに高い。
若い、普通の勤め人にとって躊躇なくポンと出せる金額ではないでしょう。
でも、お金と時間に余裕ができた定年後の60歳半ばになって初めて挑戦するよりは、余裕がなくても無理にでも若いうちに出ておいた方が絶対に良い思い出になるはずです。
あ、シニア世代の初出場を否定しているわけではありませんので誤解なきよう。管理人自身もシニアですので。
「いつか出たい大会」は今が一番若い
ウルトラ、トレイル、地方の大会、海外の大会。
「いつか出たい」と思っている大会は誰にでもあるでしょう。
だが現実には、
・仕事の都合
・家庭の事情
・体調やケガ
・モチベーションの低下
といった理由で、その“いつか”は簡単に来なくなります。
『DIE WITH ZERO』の
「今が一番若い日だ」という言葉は、ランナーにとって残酷なほどリアル。
走れるうちに、遠征できるうちに、多少お金がかかっても、出たい大会には出ておく。
これは決して贅沢ではなく、
人生の満足度を最大化する合理的な選択だと思うようになりました。
健康寿命を延ばすための“積極的消費”
もう一つ重要なのは、ランニングや大会参加が
単なる趣味ではなく、健康への先行投資でもある点。
・定期的な目標がある
・体調管理に敏感になる
・生活習慣が整う
言うまでもなくこれらは、将来の医療費や介護リスクを下げる可能性につながります。
そう考えると、今の大会参加費やギアへの出費は、
将来の出費を抑えるための“予防的支出”とも言えます。
DIE WITH ZERO × ランニングで出した結論
『DIE WITH ZERO』をランニングの視点で読み解いた結果、
自分なりに出した答えはこうでした。
「お金は、走れる時間を濃くするために使う」
記録を追う時期があってもいい。
完走重視の時期があってもいい。
旅ランのような大会参加もいい。
重要なのは、
「体力という資産を、記憶に変換しているか」という問いを持ち続けることだと思います。
まとめ:走れるうちに、走っとこう
死ぬときに残るのは預金残高ではなく、
「どんな景色を走ったか」「どんな大会に挑んだか」という記憶だ。
『DIE WITH ZERO』は、ランナーに対してはこう問いかけているかもしれません。
「その体力、ちゃんと使い切るつもりですか?」
だからこれからも、多少お金がかかっても、体力があるうちに、行きたい大会に出て、走れる場所を走りたいと思っています。
ゼロで死ぬ。
それは、走れる人生を使い切った証なのかもしれません。



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