【大会参加レポート】第73回別府大分毎日マラソン大会

2025年2月2日(日)、大分県で開催された第73回別府大分毎日マラソンに参加して参りました。

備忘録も兼ね、大会参加レポートを綴ります。

次年度以降走る方の参考にしていただければと。

別府大分毎日マラソン大会について

どんな大会?

1952年に第1回が開催され、今年で何と73回目の開催。国内でも歴史のある大会の一つです。

トップランナーにとってはMGCや代表先行レースに絡む重要な位置付け。

そして、市民ランナーが出場できる中では指折りの高レベルな大会でもあります。いつかは別大!と考えているランナーは多いことでしょう。

というのも、出場にあたっては最低でもサブ3.5であることが必須なのです。

しかも申込者数によっては抽選が発生。(というより確実に抽選になります)

サブスリーで陸連登録者であれば抽選を受けずとも出られるんですけどね。

抽選はそんなに外れない、なんて話も聞きますが・・・管理人は昨年見事外した実績があります涙

女性や60歳以上は母数が少ないため全員当たる、なんて噂も聞いたことがあります。真相はわかりませんが、人気ゆえに色々な憶測もされるのでしょうね。

どんなコース?

大分と別府の中間にある高崎山・うみたまごをスタートし、別府市を折り返して大分市営陸上競技場でゴールします。基本は大分湾沿いを走ります。

HPより拝借。

フラットで記録が出やすい高速コースと言われており、そこも人気の理由の一つでしょう。

え?エイド?

水とスポドリしかありませんが、それが何か?

地元特産品とか、そういうのはいいんですよ。別大は。

レース前

目標・作戦

目標はサブスリー!、と言いたいところですが、正直今の走力だとまだ届かなそう…

ということで今回の目標は3時間5分切りといたします。これでも達成すれば大幅な自己ベスト更新ですからね、ハードルは高いです。

キロ4:20〜4:25でイーブンペースが目標。

やってきたこと

コロナのせいもあったけど、ここ数年タイムは頭打ち。

なので今シーズンはかなり真面目に取り組んできました。

日々の練習はダニエルズのランニングフォーミュラより組み立てています。

この本の存在は結構前から知っていたのですが、実際目を通したのは2024年の秋でした。

正直、これはもっと早く読んでおけば良かったと後悔しました・・・

サブスリー以上を目指している方で読んだことない方は、ぜひ一読をお勧めします。より効率よくタイム向上に繋げられる練習ができると思いますので。

また、最近取り入れているのがこちら。鏑木毅さんの本を読んで、一押ししていたので興味を持ちました。

アスタキサンチンを摂取していると、運動のエネルギー源として脂肪が優先的に利用され、筋グリコーゲンなどの糖の利用が抑えられることがわかっています。アスタキサンチンが身体に蓄積されている脂肪や摂取した脂質を、エネルギーに変えやすくしてくれるのです。糖の利用が少なくなると、筋肉疲労を予防できるとともに、運動で生み出される疲労物質の抑制にもつながります。

FUJIFILM からだサイエンスラボより

エネルギー源として潤沢にある脂肪を利用できるのなら、ランナーにとってはまさに理想のサプリメント。

管理人もここ1ヶ月ほどですが毎日摂取してきました。

装備

シューズはアシックス・メタスピードエッジパリス。

先日の赤羽ハーフでも使い、徐々に履きこなせるようになってきた気が。

ウェアは上がノースリーブシャツ+アームウォーマー、下は2XU。

ソックスは信頼のヤマチューン。

そして相棒のガーミンepix。

ジェルは2個携帯。

アミノサウルスエリート03、04を一つずつ。

会場へのアクセス

都内からの参加だと、羽田からのソラシドエア利用がコスパ&タイパに優れていると思いますが、かなり早期に埋まってしまいます。

エントリー完了したらすぐ予約しちゃいましょう。

ソラシドエアが取れなかったので、コスパ的に次善の策として成田からのジェットスターとしました。

大分空港から宿泊先の別府まではバス一択。空港まで鉄道は来てません。

 別府までは片道1,600円。

尚、せっかくの遠征ですから、早めの便をお勧めします。特に温泉好きの方は。

レース前日なので過度の長湯は避けるべきですが、翌日の開始時間は昼12時ですからね。温泉巡りをしつつ、少しくらいなら飲んでもさほど影響はないでしょう。

管理人は昼発の便で向かったのですが、朝の便にしとけば良かったと少し後悔しました。

前日受付

雨の別府駅。
案内は多く設置されており迷うことはありません。

別府駅西口から受付会場行きのシャトルバスが出ていますが、雨ということもあり長蛇の列ができていました。次に来るバスに乗れるかどうかも微妙・・・

ということで雨の中ですが、歩いて向かいました。

距離的には大したことないですが、靴もバックもびしょびしょに。

ランナーの広場では、参加賞であるTシャツ交換所のほか、別府・大分のグルメやオフィシャルグッズの販売を行っています。

大型のモニターには、前年の大会の様子が。テンション上がります。

500円の金券が配布され、会場の飲食ブースで使うことができます。

管理人が行ったのが16時半頃と遅めだったので半額セールをしてました。
500円金券で唐揚げと焼きそばをゲット。

宿泊

宿泊予約も少し出遅れ、別府駅近くのカプセルホテルを予約しました。

リーズナブルではありますが、狭いし、どうしても周囲に気を遣います。

飛行機同様、早めの予約が肝心ですね。

直前にキャンセルが結構出てくるので、レース1週間前くらいからこまめに予約サイトを見るとちょこちょこ空きが発生します。管理人は面倒なので変えませんでしたが。

キャンセルポリシー確認の上、乗り換えするのも良いでしょう。

レースレポート

スタート前

昼12:00スタートなので、レース当日はかなり余裕を持って行動できます。

管理人は、宿泊ホテルで軽く朝風呂のあと、大分のファミレスといえばここ!のジョイフルに行き、ゆっくりモーニングをいただきました。

その後シャトルバスでスタート会場へ。

シャトルバスはビブスNo毎に乗車時間が定められています。
Noが大きい人はスタート3時間前に会場に着いてしまうようなかなり早めのバスに乗らなければならない一方、早い人はスタート1時間半前とか、ちょうどいい感じに会場に着くバスに乗ることができます。

20分程度でスタート会場に到着。

大きな看板でテンション上がります。
アスリート扱いしてくれるのも嬉しい。
シャトルバス同様、更衣室にもヒエラルキーが。カテ4は更衣室も一番遠い端っこです。
待ち時間がかなり長いので、寒さ対策は重要。
今年はまだ暖かい方だったと思いますが寒いとかなりきつそうです。
防寒着は勿論のこと、敷物やカイロ、暖かい飲み物などを用意しておくべきと思いました。
雨でビニールシートが濡れていることもあるので、タオル等もあると良いです。
別府駐屯地からも大会支援。ゴール地点までの手荷物輸送等を担ってくれます。ありがたや。

仮設トイレは十分な数が設置されており待ち時間は皆無でしたが、全て和式でしたのでご注意を。

荷物を預け、スタート地点へ。スタート位置もビブスNo毎に細かく指定されています。

スタート前って、写真を撮っているランナーをよく見かけますが、今日は殆ど目にせず。

スマホみたいな重いもの持って走らないよ、というランナーが多いのでしょうね。さすがガチ大会。私も手荷物に入れちゃいましたが。

というわけで、以下レース時・レース後の写真は無しです。あしからず。

スタート〜10km

カテ4の陸連非登録、3時間14分の持ちタイムで申請しました。

後で応援ナビを見たところ、約3,000位あたりからのスタートでしたね。

基本タイム順の並びなので、スタート後の渋滞はそんなにないかなと思ってましたが、意外とスピードが上がりません。スタート地点到達まで1分以上かかり、その後も3キロ地点あたりまでは結構詰まっていました。

陸連登録者でサブ3.5ギリギリ、という方も結構いるので、ここは我慢です。

1秒でもタイムにこだわりたい、という方は陸連登録しましょう。

1km2km3km4km5km
5:374:334:214:214:21
6km7km8km9km10km
4:194:194:194:214:15

10km付近で折り返しのコースなので、トップランナーの走りを直近で見られるのもこの区間。青学の若林選手や國學院の平林選手がいたと思うのですが、早すぎてよくわかりませんでした。

11km〜20km

折り返し後、別府湾を左手に見ながらうみたまごまで戻る区間。心配していた風も殆どなく、走りやすいです。

16キロ過ぎでアミノザウルスエリート03カフェイン入りを投入。

どうしても綺麗に飲めず手がベタついてしまいます。

11km12km13km14km15km
4:164:174:164:204:18
16km17km18km19km20km
4:194:244:214:214:19

21km〜30km

21km22km23km24km25km
4:164:214:164:174:14
26km27km28km29km30km
4:184:194:224:164:17

28キロあたりでアミノザウルスエリート04を投入。

30km手前に弁天大橋。ここが難所と言われていますが、個人的にはそれほど辛いとは感じませんでした。

ずーっと平坦なので、これくらいは頑張れます。

31km〜40km

31km32km33km34km35km
4:124:134:194:194:24
36km37km38km39km40km
4:234:244:224:194:19

距離的にはきつい区間ですが、30〜35kmまでは直線でほぼ平ら。道幅も広く、とても走りやすいです。

へばることなくペースを維持。周りは多くがペースダウンしているので、どんどん順位を上げることができました。

41km〜ゴール

41km42km.195km
4:154:214:09

もうゴールは目の前。最後の力を振り絞ります。

競技場に入ると、既にゴールしたランナーが大声で声援を送ってくれます。

力をもらい、ラスト1kmは4分一桁まで上げ、フィニッシュ。

タイムは、グロスで3:04:56。ネットで3:03:44。

齡51にして、実に5年3ヶ月振りのベスト更新です。

思わずウルっと来ました。ゴール後に泣きそうになったのはいつ以来でしょうか。

後で分かったのですが、ハリー杉山さんをゴール間際で捲っていたようです。SNS見ると向こうは絶不調だったようですが。

レース後

更衣室に向かう途中、長蛇の列が。

何の並びですか?と聞くと、フィニッシャーズタオルに無料で完走タイムを刺繍してくれるサービスをやっているとのこと。そういえばそんなことをどなたかのブログで見た記憶が。

これは記念になる!と思って並びましたが・・・実にそこから1時間かかりました笑

レース後の疲れて冷えた体にはかなり堪えましたね。

途中で並びから外れるのも何なので頑張って並び続けましたが、自己ベストとか、目標タイムを達成、とかでないならパスしても良い気もしました。

グロス・ネット希望する方のタイムを金の糸で入れてくれます。

他の大会とは異なり、出店などお祭り要素はないので着替えてすぐ撤収。

ちなみに、会場から別府行きのシャトルバスもかなり並びます。

ホテルに戻った後は、さっと風呂に入った後、チームメイトと祝杯をあげました。

飲んだ後は別府温泉を堪能すべく、再び街へ。

大会冊子に温泉無料温泉券が付いていたので、利用できる温泉にお邪魔しました。

市街地にある海門寺温泉。別府八湯のひとつです。

さらに翌朝も朝風呂に。6:30から営業開始ですが、開始前から並びができてます。

こちらも別府八湯のひとつ、竹瓦温泉。市街地になります。
歴史を感じる立派な作りですが、これで市営施設というのだから驚き。
砂湯が有名ですが朝はやっておらず残念。

温泉をしっかり堪能し、東京への帰路につきました。

まとめ

憧れの別大はやはり素晴らしかったです。

今年は特にコンディションに恵まれたこともありましたが、コース設定といい、周りの雰囲気といい、タイムを狙える大会であることは間違いないですね。

温泉も良いので、行き帰りとも飛行機の便は余裕を持った設定にすると、より一層楽しめると思います。

ぜひまた参加したい大会です。

スタッフ・ボランティアの皆様、沿道で応援いただいた皆様、ありがとうございました!

大会レポート

Posted by funfun