【大会参加レポート】奈良マラソン2023

2023年12月10日、奈良市・天理市で開催された奈良マラソン2023に出場してまいりました。

大会の様子、レースレポートをお届けします。

奈良マラソンについて

大会の概要

関西のフルマラソンメジャー大会といえば、大阪、京都、そしてこの奈良でしょう。

奈良マラソンは、2010年、平城遷都1300年を記念してスタートし、今やすっかり古都奈良の冬の風物詩として親しまれています。

フルマラソンの他、10km、ミニマラソンを含めるとエントリー数は約17,000人を超える大規模大会です。

コースの特徴

大会HPより。

一つ目の特徴は、平常宮跡や東大寺・興福寺・春日大社といった世界遺産群や奈良公園、天理の独特な風景を楽しめること。管理人のように遠方から来る観光を兼ねたランナーにとっては嬉しいところです。

問題は二つ目。それは、コースのエグさ

ランネットなどの大会レポを見ると

「アップダウン」

「坂」

「記録は狙えない」

などのネガティブワードがずらり。

特に17〜18km、28〜32kmあたりの長めの上りを筆頭に、細かなアップダウンがゴールまで続く難コースです。これだけ高低差があるフルは他にはなかなかないですね。

確かに記録狙いは難しそう。にも関わらず人気があるというのは・・・

まぁ、そもそもマラソンなんてドM多いし逆に惹きつけられるんでしょうかね。

平らで単調なコースより変化に富んで面白い、ってのもあるのかも知れません。

ちなみに奈良マラソンで素晴らしいのが、案内冊子の充実度。
事前郵送の案内やガイドブック、前日受付時にもらえるガイドブックは
実に丁寧な作りで案内等詳細に記載されています。

レース前

会場へのアクセス

というわけで、東京から新幹線とJR在来線を乗り継ぎ、やってきました奈良。

高校の修学旅行以来です。

近鉄奈良駅までテクテク歩き、ラン仲間と合流して徒歩で会場へ。

近鉄奈良駅から更に歩くこと約20分でEXPO会場へ到着します。

バスも運行されているようですが、コースの下見にもなるので歩いてのアクセスをお勧めします。坂の感じなんかもわかるので。

会場へ向かう途中気になったのは、会場から戻ってくる人が高確率で黄色の袋に入ったシューズを持っていること・・・なんだこれ。

前日受付 EXPO

奈良マラソンは当日受付がないので、基本的に全てのランナーが前日に訪れます。

管理人は13時頃行きましたが、すでに大賑わい。

上着を着てると汗ばむくらいの陽気の中、皆楽しそうです。

そのEXPO会場の中心に陣取っていたのが、黄色い袋の正体でした。ステップスポーツの出張販売です。

様々なメーカーのモデルが豊富に取り揃えられてました。

確かにね、安いんですよ。ヴェイパーフライネクスト%なんかもかなりの値引きしてました。

管理人もちょっと誘惑されたけど、東京まで帰るのに荷物になるからね・・・我慢我慢。

他にも多くのお店が。関東の大会では中々ここまでの規模のEXPOはありません。

関西商人は商魂たくましい。

靴下の出店がやたら多い謎。

飲食店の出店も多く、飲んで食べて会場を後にしました。

ちなみに食べたのは何故か尾道ラーメン笑 仲間は佐世保バーガー食べてました笑

まぁ、主食となるような奈良名物ってあまり無いから仕方ない。柿の葉寿司はありましたが。

宿泊

会場からのアクセスや夕食を考えると、宿泊場所は近鉄奈良駅近辺が便利です。

しかし管理人が宿泊したのは1駅離れた奈良ロイヤルホテル。

エントリー直後は会場から近いホテルは全く予約できず、やむなく(失礼)こちらにしました。結果的には広い大浴場も堪能でき、朝食も美味しい良いホテルでしたけどね。

大規模大会ゆえに、あまり慌てて抑えなくとも、開催2週間前くらいになると必然的にキャンセルもそれなりに発生するので、じっくり構えるのもありかと思います。

作戦

奈良対策=坂対策ってことで、ちょっとだけ対策はしたつもりです。

トレイル走ったり。1週間前は峠走なんかもやりました。

今回の目標は3時間20分に設定。平均ペース4:44/kmってとこですが、上り下りが多いので、1km毎のタイムにはあまり拘らず大まかに見ていくつもりです。

装備

横浜で履いて感じが良かった2XUのコンプレッションタイツも考えましたが、今回はこれを持ってきました。

過去の大会ブログなどを見ると、スタート時間はかなり冷え込むことが多いとのこと。奈良盆地ですからね。ウインドシェルやアームカバー、手袋、バフ、ポケットティッシュなどの防寒グッズを多く収納できるマルチポケットパンツが威力を発揮します。

もっとも、今年は前日から季節外れの暖かさとなり、結果的にアームカバーと手袋は使う必要ありませんでしたが。

シューズと時計はいつもの。そろそろヴェイパーも寿命かな・・・

レースレポート

スタート前

ホテルから徒歩で会場に向かい、7:30過ぎに到着。

雲ひとつない快晴で、この時期とは思えない暖かさ。スタート前の寒さ対策をする必要はなさそうです。むしろレース中の暑さが心配なくらい。

荷物を預けて、スタートブロックに向かいます。

スタートブロックは細かく分かれていますが、分かりやすく案内表示されています。
寒くなくて良かった。

というわけで、いよいよスタート。

スタート〜10km

レース中はは写真を撮る余裕なしです・・・あしからず。

1km2km3km4km5km
5:294:364:384:394:35
6km7km8km9km10km
4:264:304:344:424:35

まずは平城宮跡方面へ。

冒頭の4kmほどは下り基調。想定ペースより5〜10秒/kmほど早めでしたが、ソフトに足を着くことだけ気をつけて気の向くまま走ります。

5km地点で折り返しとなり、ほぼ全ての後続のランナーとすれ違うことができます。管理人も仲間とエール交換。

11km〜20km

11km12km13km14km15km
4:364:284:344:324:36
16km17km18km19km20km
4:384:444:594:494:27

奈良公園を過ぎ南下。

15kmを過ぎた窪之庄町南交差点を左折したあたりから上り基調に転じます。

上りと同じだけ下りがあるので、焦らず焦らず。

18km辺りでは奈良マラソン名物の今ノ葉狂志郎さんがライブをやっています。

21km〜30km

21km22km23km24km25km
4:254:254:424:374:37
26km27km28km29km30km
4:464:324:285:095:10

白川大橋を過ぎた辺りが中間点。この辺りはずっと下りなので楽に歩を進められます。

・・・まぁ後で同じところ上ってくるわけですが。

天理教教会本部など、宗教文化都市独特の景観が目を楽しませてくれます。

25.4km地点には、名物給食の「ぜんざい」が提供されるエイドがあります。

ちょっと誘惑されましたが、タイムも気になるので泣く泣くスルーで。

そして28km過ぎからは一番の上り。32km地点まで長く続きます。ここで急激にペースダウン。きつい。

31km〜40km

31km32km33km34km35km
5:194:514:434:514:50
36km37km38km39km40km
5:205:065:345:274:57

32kmを過ぎるともう大きな上りはないのですが、だいぶ消耗してしまい平地でもペースが戻りません。暑いし。

すれ違う後続のエイドを見ると、ランナーはいるのにテーブルの上に紙コップがありません。どうやら水切れのようです。この暑さで水なしはキツそうだ・・・熱中症などならなければよいのですが。

41km〜ゴール

41km42km.195km
5:085:405:03

最後も上りが待ってます。キツいですが、沿道の観客の声援が後押ししてくれます。

上りきって会場のロードフィールド奈良競技場に入り、ついにゴール。

グロスで3時間24分28秒でした。

目標にはちょっと届きませんでしたが、まぁまぁでしょう。

レース後

ゴール後、水やスポドリというのはよくありますが、お茶が用意されておりました。しかも温かいお茶と冷たいお茶。

通常の寒い年なら温かいお茶はありがたいですね。喉が渇いていたので両方いただきました。

更衣室に戻る途中には、足湯もありました。せっかくなので一っ風呂頂きます。

ちょっと熱すぎ笑

疲れ切った足にじんわり沁み渡ります。

着替えて一息ついた後は、EXPOでビールを調達。気温が高いので美味い!

しばらくして2杯目を買いにいったら、どこのお店も売り切れでした。まぁこの暑さで走り終わったら、みんな飲みたくなりますわな。

仲間とパチリ。みんな頑張りました。

ちなみに、翌日会社に行ったら「ずいぶん日焼けしたな」って言われました。確かに少し顔がヒリヒリ。

まさか12月に日焼けするとは思いませんでしたよ。

まとめ

噂に違わず厳しいコースでした。

年によってコンディション(気温)が随分変わるようなので、暑さ寒さ両方に対応できる準備をして臨むのが良いかと思います。

運営がしっかりしていることに加え、終始沿道の観客から声援をいただき楽しく走ることができました。

関係者の皆様、ありがとうございました!