【使用レビュー】アシックスメタスピードエッジパリス【3時間超ランナーも使ってええんか?】

アシックスメタスピードエッジパリスを購入してから2ヶ月半ほど経過しました。

フルで2レース、30km1レース、ハーフ1レースで使用し、練習含め200km弱ほど走ったところで、使用レビューをお届けです。

アシックス・メタスピードエッジパリスはこんなシューズ

アシックスの公式HPでは、「アシックス史上最速シューズ」などと謳われ、正にアシックスランニングシューズの頂点に君臨するメタスピード。

スカイがストライド型ランナー、エッジがピッチ型ランナー向けという2種類のモデルがあります。

前作と比べても、軽量化、反発性の向上、クッション性の向上・・・などと色々アップデートされているようですが、シューズの特徴はHPや他のブログ等でもたくさん紹介されていますのでまぁそっちをご覧ください。

他にこのシューズについて言えるのは・・・とにかく入手が大変、ということ。

アシックスに限らずですが、最近はレース用のハイスペックシューズを入手するのがやたらと難しいですよね。

アディダスのアディオスプロ3なんかもどこのお店に行っても売ってません。

フルマラソンシーズンが終わる春には落ち着くんでしょうが、11月〜1月辺りはシューズ難民が多発していた模様。管理人のお友達も「どこ探しても無い!」と嘆いておりました。

履くだけで速くなるわけじゃないのは重々分かってるんですが・・・少しでも速く走りたいのは皆一緒ですからね。

メタスピードを選んだ理由

ちなみに、管理人がメタスピード入手前にレース用として使っていたのは、ナイキ・ヴェイパーフライネクスト%2。巷の高評価に違わぬ、とっても良いシューズです。

ただ、3シーズンみっちり使用して走行距離は既に600km以上。

流石にカーボンもヘタっている感があり、まだ記録更新を目論む立場としてはここらで入れ替えの必要性を感じておりました。

引き続きナイキってのもありですが、ぶっちゃけ高い・・・

某スポーツ量販店に偵察に行くと、こんな値段ですからね。
36,000円って、あんた・・・
いかにタイムの為とは言え、躊躇してしまいます。

随分強気な価格設定じゃないの。

何だか気に食わないので今回は却下笑

それに比べて、メタスピードは税込定価が27,500円。もちろん安くはありませんが、ヴェイパーフライと比べると随分良心的な価格設定に見えてきちゃうのがあら不思議。

また、箱根駅伝での惨敗など、一時期は完全にナイキにシェアを奪われたにも関わらず、見事に盛り返しを見せたアシックスのフラッグシップモデルがどんなシューズなのか、確かめてみたいというのもありました。

ストライドかピッチか、と言われると迷わずピッチ型のため、エッジを購入することに決定。

購入はオンラインがおすすめ

というわけで早速探し始めますが、前述の通り大人気でどこに行っても売ってない。

最終的にどこで購入したかというと、アシックスの公式オンラインショップでした。

2024年の12月5日AM10時よりメタスピードの新色が発売されるとの情報を聞いたため、その日は急遽在宅勤務に変更笑

PC前で待ち構えておりました。ちゃんと仕事もしながらね。はい。

で、ここで確実に入手するためのポイントは、

マイページで住所氏名やクレジットカード等のアカウントを事前登録

しておくことです。ここ大事。

瞬殺で売り切れるため、その場で必要な情報を全部入力しようとすると、まず間に合いません。

実際この日も5分と経たずにほぼ全てのサイズが売り切れになっていました。

使用レビュー

サイズ感

オンラインショップ購入ということで試し履きはなし。

管理人は25.5〜26.0で選択することが多いですが、今回は26.0を購入しました。

ちなみにここ数年で買ったサイズは

・On クラウドモンスター2:25.5(ちょいデカかった)

・MERRELL Vapor Glove 6:25.5(ピッタリ)

・NIKE ヴェイパーフライ・ズームライバルフライ:25.5

国産ブランドを買うのが久しぶりなんですが、海外モデルは全体的に作りが大きめというイメージがあり、0.5上げておきました。

結果は・・・まぁオーライかな。25.5でもいけたかも知れませんが。

つま先の余裕がちょっとありますが、シューレースで調整可能なレベル。幅はピッタリです。管理人は決して足幅は広い方では無いのですが。

足幅が広めの方は、0.5ほど大きめのサイズを検討しても良いかと思います。

走行感

今回は、試走をせずいきなりレースで投入しました。

とは行っても本命レースではなく、自宅近くで行われる地域密着マイナーレース。ロング走の一環で、みたいな走り方ですが。

キロ4分20〜30秒のペースで30kmあたりまで走りました。

メッシュの効いたアッパー素材や新しいミッドソール素材のおかげで、非常に軽く、通気性も良い感じ。

ベロは薄いです。
シューレースはヴェイパーのような解けにくいギザギザタイプ。

一方、カーボンの反発がとても効いているのは走っていてよくわかるものの、どうもうまく扱えない。

上にぴょんぴょん跳ねてしまう感じです。

また、いきなり投入した罰なのか、右足つま先に痛みが。(後で確認したところ、人差し指先にマメができてました)

結局この日は体調も芳しくなく、そのままペースダウンで終了・・・

その後何度か練習で調整し、カーボンの使い方のコツ?みたいなものも何となく分かってきたところで、1ヶ月半後、再びレース(別府大分)で使用。

結果は・・・最後までペースを落とすことなく、自己ベストを出すことが出来ました!

カーボンで得られる反発を、上ではなく前方に持っていけるよう制御できれば、かなり楽にスピードを出せますね。

足のマメも大丈夫。恐らくですが、前回は踵をヒールカップにしっかり納めないまま走ってしまったのかと思います。

その半月後の青梅マラソンでも投入し、好タイム。

シューズとの一体感を感じて走ることが出来ました。

耐久性

まだ200kmですからね、これはまだわかりません。

今は良い感じに馴染んできており、この状態が長く続くことを祈ります。

どのレベルのランナーから履ける?

ところでこのシューズ、「アシックス史上最速シューズ」「トップアスリート向けシューズ」などと言われている通り、そもそもトップランナー向けに開発されたもの。フルマラソンなら2時間前半、3:30/km程度で走る方向け、といったところでしょうか。

これって自分らが履いても効果あるの?と疑問に思う方は多いでしょう。

管理人が履いてみての私見としては・・・

少なくとも、サブ3.5をクリアしてからのシューズ

と感じましたね。

キロ5分ペース以下だと、むしろカーボンが悪さをして、このシューズのポテンシャルを発揮できない気がします。

カーボンプレートを最後までいなすことのできる筋力があって初めてシューズの性能を引き出せるのかな、と思いました。

まとめ

正直最初は、このシューズどうなの・・・?と思った時もありましたが、それは自分の力が足りなかっただけ。

履きこなせる走力さえ身につければ、必ず応えてくれるシューズです。

使うほどに馴染み、強力な武器となっていることを実感してます。

一方、その力がない人が使っても、猫に小判、豚に真珠です。

そりゃそうですよね、履くだけで速くなる魔法のシューズなどないのですから。

自身の走力をしっかり見極めて、購入するかどうかを決めましょう。