【カウンターアソールト】使用期限が切れた熊撃退スプレーが使えるか検証してみた&新しいスプレーを買ってみた【熊一目散】

ここ最近、またクマによる被害のニュースが増えているようです。

かつては管理人の家の近くでも出没したこともあり、人ごとではありません。

函館近くの福島町では、新聞配達途中の男性が襲われ、草むらに引きずられた上亡くなってしまったという痛ましいニュースも。

そして、そのニュースが報じられた数日後に、管理人は大雪山トレイルジャーニーに出場予定だったのでした。

札幌なんかよりはるかに遭遇率が高そうな山の中での大会。丸腰だと心許ない・・・

クマ撃退スプレーには使用期限がある

そういえばはるか昔、どこかのトレラン大会に出た時にクマ撃退スプレーをもらった記憶が。

押入れの中を探すと・・・あった。

未使用のカウンターアソールトです。熊撃退スプレー界隈では最もメジャーな製品と言ってよいでしょう。

これ持ってけばバッチリだな、と思いつつふと底面を見ると、ん?

EXP ってなんだ?

ってまぁ予測は付くのですが、一応ググると

Expiration Date、使用期限や消費期限の略。

なんと、5年近く前に使用期限が切れてる、ってことですね。

数ヶ月程度ならともかく、5年だとさすがにアウトでしょう。

ちなみに・・・

現在販売されているのは全て赤ボトル

のタイプです。

黒ボトルは使用期限が切れている可能性が高いので、確認をおすすめします。

5年前が使用期限のスプレーは使えるのか?

買い替えることにはしたものの、こいつは中々の高額商品。このまま処分するには勿体無い。

そもそも、幸いなことに、今まで一度もお世話になったことがありません。

こんな機会は中々ない・・・やるしかないでしょう。レッツ試し撃ち!

というわけで、人気のない早朝、大きな公園へ。

勿論、万が一にも迷惑がかからないよう、周りに誰もいないことをしっかり確認。

自分にかからないよう、風向きを確認するのも忘れずに。

セーフティークリップを外して、ファイヤー!!

・・・出た。

なんせ初めての体験なので、これが普通に噴出されているかどうかはわからないのですが、かなりの圧は感じました。

ヘタレ&貧乏性なので長押しはできなかったものの、4〜5m程度は飛んでいるようです。

記載の商品説明によると噴出距離は9mとのことなので、やはり経年劣化でガス圧は下がっているのでしょう。

押し続ければもっと遠くまで届くのかも知れませんが。

ちなみに初めて使った感想としては、

圧はあるものの、扱い自体は片手でも十分可能。女性や子供でも問題なさそうです。

両手が空いていれば、片手をボトルに添えて使うと更に狙いが安定するでしょう。

気をつけて使いましたが、カプサイシンを少し吸い込んでむせてしまいました。

これは、嗅覚が鋭い熊ならかなり効くでしょうね。近距離遭遇時の対抗兵器としては中々頼りになりそうです。

<結論>

使用期限が切れていても使える・・・場合もある(噴出距離は落ちる)

まぁ、たまたま保管状況が良かっただけかもしれません。持ち歩くこともなくずっと押入れの底で眠ってたものなので。

何だか勿体無く思えてきたので、使い切らずに予備として取っておくことにしました。

なお、

カウンターアソールトの有効期限は製造から4年(最長5年)

だそうです。

新しいスプレーを買ってみた

使えなくはないものの、さすがにレース携帯用には信頼できるものを、ということで新しいスプレーを買いに秀岳荘へ。

スプレーは・・・あった。入り口からほど近いカウンター前の一等地に、熊鈴などと一緒に置かれています。

やはり、売れ筋商品なのでしょう。

カウンターアソールト以外にもたくさんの撃退スプレーが。スプレーの到達距離や噴出の時間によって価格設定もさまざまのようです。

そんな中で管理人の目を引いたのが、こちらの商品でした。

ネーミングセンスは正直微妙(失礼)ですが、カウンターアソールトと比べ秀でている点がたくさんあります。

比較するとこんな感じ。

カウンターアソールト熊一目散
生産国アメリカ日本
噴射距離約9m約10m
連続噴射時間約5〜7秒約10秒
内容量(NET)230g280g
使用期限製造から4年製造から5年

スプレーは輸入物が多い中、熊一目散は信頼のメイドインジャパン。

そして、熊研究の第一人者・酪農学園大学の佐藤喜和先生が監修しているってことで、ツキノワグマだけでなく対ヒグマも想定されているでしょう。

写真の通りサイズはほぼ一緒ながら、噴射距離・時間ともカウンターアソールトを上回ります。

大きく違うのが操作部分の形状。カウンターアソールトのレバー型に対し、ボタン型を採用しています。

ヘアースプレーや殺虫剤と同様の見慣れた形状のため、テンパった場面でも直感的に使えそうな安心感があります。

また、レバーが飛び出たりしていないので、登山・トレランの時に携帯しやすい利点があります。

そして、一番気に入ったのが、価格。決して安いものではありませんが、

カウンターアソールトの半値程度。

諸スペックが上回っているにも関わらず、この価格はとても魅力的。

実際かなり人気があるようで、秀岳荘白石店では在庫切れでした。幸い、他店舗に在庫が1つだけあったため取り寄せて無事入手し、大雪山トレイルジャーニーのお供とさせていただきました。

まとめ

熊撃退スプレーは使用期限が切れても、保管状態によっては使えないことはないようです。

しかし、いざという時に役立たずだったら、死んでも死に切れません・・・

安いものではないですが、命には変えられないので、買い換えましょう。

そもそも、

熊撃退スプレーは使わないに越したことはありません。

あくまで、他に手がない、万事休すのシチュエーションにおける最終手段です。

入山時には、事前に出没情報を確認する・熊鈴などで音を出す・ゴミを捨てない等、クマに遭わない行動をすることを心がけましょう。