【大会参加レポート】第8回日光国立公園マウンテンランニング大会
2023年11月12日(日)、栃木県日光市で開催された第8回日光国立公園マウンテンランニング大会に出場して参りました。大会の様子、レースレポートをお届けします!
日光国立公園マウンテンランニング大会について
大会の概要
世界遺産である日光東照宮をスタート・ゴールとする、他には類を見ない贅沢な大会です。
また、開催時期の11月は紅葉のハイシーズン。赤く色づいた日光の山々を堪能できるのも魅力。
コースは、ロング(56km)・ミドル(40km)・ショート(20km)の3つにキッズコースを加えた4種目。
ちなみに一部コース変更があり、ミドルの実距離は34kmとのことでした。
このアバウトさもトレイルレースの魅力笑
合計定員は1,700名と、トレイルレースとしてはかなり規模の大きな大会と言えるでしょう。
コースの特徴
初めて参加する方はここ注意です!
この大会、
ロングとミドルでトレイル比率がかなり異なります。
ロングは、マップを見るとトレイル比率が3割くらい。登り傾斜はきついものの7割ほどはロード。
それに対してミドルは逆。7割くらいがトレイルです。
そのためロングの方が距離が長いにも関わらず制限時間が短い、という逆転現象が起きています。
大会名に「トレイルランニング」を掲げないのも、おそらくこのためなのでしょう。
トレイル率の高いミドルの方が人気が高いようで、ロングの定員300人に対してミドルは1,000人の設定です。
初出場の管理人もミドルに参戦することにしました。
ロングもいろは坂や中禅寺湖などコースが魅力的なのでちょっと惹かれましたけどね・・・
ちなみにロング限定でリッツ・カールトン日光のシェフが手がけるメニューがエイドで提供されるようです。いいなぁ。
・トレイルを満喫したい方はミドル
・より走れるコースで景観も楽しみたい方はロング
と好みに合わせてチョイスしましょう。
レース前
受付
ゼッケンや参加賞のTシャツは事前に郵送してくれるため、前日または当日の受付はありません。
遠方からの参加者にとっては、スケジュールの自由がきくためありがたいです。
装備
ロング、ミドルについては必須装備品が定められています。
今回、実際に装備チェックを受けることはありませんでしたが、必須装備品を携帯しないことが判明した場合失格になるとの規定があります。
また、寒さが厳しい時期における山中での大会でもあります。万が一を考えしっかり持ちましょう。
管理人もこの大会のためにこいつを新調しましたよ。スタート時間が日の出前なのでさっそく役立ちました。充分な明るさなのにリーズナブルです。
天候や標高の変化で、細かく体温調整が必要なのでウィンドシェルやアームカバーも準備。加えてこの時期に重宝するのがBuff(バフ)です。ネックウォーマーとしてはもちろん、耳を覆ったりもできるのでオススメですよ。このレース中も、ずっと首につけてました。
【おススメ】冬のランニングには、マスクよりBuff(バフ)が良い!マスクにはない5つの長所とは?
バックパックは安定のサロモンADV SKIN 12。レース中もたくさん見かけました。
使用レビュー】ランニングバックパック サロモン ADV SKIN 12
大事な相棒、Garmin Fenix5S。
シューズはアルトラローンピーク7(ワイド)で。
作戦
初出場なので、目標タイムの設定などは特にないのですが、直近のトレイルやウルトラマラソンでは後半の下りで足が残っておらず太ももが痛くて走れない、ということが多かったので前半の登りは抑え目にして、下り基調の後半に備えて足を残しておく作戦でいきます。
この大会前1ヶ月くらいは奥多摩やら奥武蔵やら山に行っての登り下り練習もしてきたつもりなので、全体順位で真ん中より上にはいっときたいですね。頑張ろ。
宿泊予約に一苦労
ミドルは6:00、ロングは6:30という早朝スタートのため、近隣住み以外の多くの方は前泊が必要になると思います。
そこで発生するのが宿泊問題。
というのもこの時期の日光は紅葉最盛期。コロナ禍も過ぎ、週末には多くの観光客が訪れるため予約も一苦労です。値段もバカ高。まして1人で参加となると…
管理人はちょっと出遅れてしまい、いざ予約しようとすると駅前や東照宮付近の宿は1泊7万とかの高級宿しか空いておらずほとほと困りました。
苦肉の策として考えたのが・・・
①宇都宮に宿泊し、カーシェアで早朝会場へ→レース後車で宇都宮に戻り返却、そこから電車で帰宅。これだと帰りにお風呂にも寄れそう。
②前日一度日光まで行きそこでカーシェア→なるべく近いところで宿泊→当日車で日光へ行き返却後レース出場。これだと帰りにすぐ飲める。
当初、②案で予約していましたが、大会前々日にダメもとで宿泊サイトを見ていたところ日光駅近くのリーズナブルな宿に何と空きが!速攻で予約しました。ありがとう楽天トラベル。
前日前々日にはキャンセルが発生することもあるようなので、諦めずに直前までチェックすることをオススメします。
ちなみに泊まったのはホテルファミテック日光駅前。日光には珍しい一人旅・ビジネスマン向けホテルです。
管理人が泊まったのはカプセルタイプで、狭いながらもプライベートは確保されており、着替えもしっかりできました。
格安で、コンビニや飲食店もすぐ近く。小さめながら大浴場もあり単独参加者にはオススメです。
早朝4:30前に宿を出たにも関わらず、おにぎりを用意してくれてました。ありがたや。
レースレポート
スタート前
ホテルからてくてく20分ほど歩き、4:50会場到着。まだ辺りは真っ暗です。
着替えて、5:15に荷物を預けます。
5:40、スタート20分前。少しずつ空が明るくなってきました。
ゲストランナーの紹介などがあり、6:00、いよいよスタートです!
スタート〜第1エイド(霜降キャンプ場 10.5km)
山中コースなので距離表示はエイドくらいしかありません。管理人のガーミンと大会HPでコースの区間距離について掲載してくれていますので、そちらを基にラップを記載します。
1km | 2km | 3km | 4km | 5km |
7:15 | 7:30 | 7:07 | 7:22 | 7:49 |
6km | 7km | 8km | 9km | 10km |
8:22 | 7:19 | 15:40 | 7:46 | 9:30 |
スタートから30分もすると、すっかり明るくなりました。雲はかかっているものの雨の心配はなさそうです。
この区間は急な登りも少しあるものの、基本的には走れるセクションです。
ただ、滑りやすい場所もあるので注意。管理人も下り箇所でつんのめって派手に転びました。落ち葉でフワフワだったのでダメージは皆無でしたが。
スタートから1時間半ほどで、第1エイドに到達です。
ここでバナナやチョコを補給させていただきました。
第1エイド(霜降キャンプ場)〜第2エイド(丸山行き 17.5km)
11km | 12km | 13km | 14km | 15km |
5:55 | 7:11 | 7:13 | 13:14 | 9:45 |
16km | 17km | – | – | – |
9:13 | 9:39 | – | – | – |
第1エイドを過ぎて少し登ると、かなり見晴らしが良い場所に出ます。
この区間もほとんどが走れます。
順調に第2エイドのキスゲ平園地に到達しました。
第2エイド(丸山行き)〜山頂第2エイド(丸山帰り 20.5km)
– | 18km | 19km | 20km | 21km |
– | 15:32 | 16:13 | 18:41 | 12:29 |
標高も高くなり、かなり寒くなってきたのでここでウィンドシェルを装着。
ここからのセクションが日光マウンテンランニングの目玉の一つと言ってもよいでしょう。
1,445段を数える「天空回廊」です。
確かに長〜い階段ではありましたが、16分程度で登り切ることができました。
上の方には手すりもあるし、自然の山よりはずっと楽。
ただ、ここまできてもまだピークではありません。丸山に向けてさらに登ります。
戻ってきたA2エイドでは、嬉しいことに暖かい麦茶も用意されていました。
第2エイド(丸山帰り)〜第1エイド(霜降キャンプ場 25.5km)
22km | 23km | 24km | 25km | 26km |
10:47 | 7:38 | 6:03 | 6:34 | 7:50 |
ここからは下り基調の走れる箇所が多くなります。
まずはエイドを離れるとすぐに現れる、通称「ヒャッホートレイル」。
その後も落ち葉を踏み締めながら順調に進み、第1エイドに戻ってきました。
第1エイド(霜降キャンプ場)〜第3エイド(稲荷川 29km )
27km | 28km | 29km |
7:05 | 11:12 | 10:47 |
第1エイドを過ぎてしばらくは往路で通ってきた道を逆走。
再び渡渉です。
第3エイド(稲荷川)〜ゴール (34km)
30km | 31km | 32km | 33km | 34km |
12:09 | 6:32 | 5:53 | 5:54 | 6:20 |
ここからゴールまではロードを残すのみ・・・なのですが、30km付近にドロドロの下りがあります。ここがキツい。
ここを頑張ってクリアすれば、ゴールは目の前です。
タイムは5時間15分48秒でした。まあこんなもんでしょう。
レース後
着替えた後は、しばらく帰ってくるランナーを応援した後、会場を後に。
残念なのは近くに入浴施設がないこと。少し足を伸ばせばありそうですが・・・
冷えた体を温めたかったのですが、疲れていたこともありそのまま帰宅しました。
まとめ
他のトレイルレースに比べると、登りがキツい箇所はそれほど長くなく、下りも急勾配は少ないので、かなり軽快に走れるコースという印象でした。
初めてのトレラン、という方にも良いコースなのではないでしょうか。
気をつけたいのはコース難度よりも寒さですね・・・
万全の寒さ対策を!
来年はロングに出てみようかな・・・
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