【使用レビュー】レッドレンザーMH4【メインを張るのはちとつらい】

長距離や夜間走行を伴うトレランレースには必須ギアであるヘッドランプ。

なにをかくそう管理人が初めて購入したヘッドランプがこのレッドレンザーMH4です。

ハセツネとMt.FUJI100マイルをこいつで完走したところで、使用レビューを綴りますよ。

レッドレンザーとは

レッドレンザーはドイツ・ゾーリンゲン生まれのポータブルライト専門ブランドで1993年創業の比較的若いブランド。

初めは小さなガレージから始まった事業ですが、やがて大きく成長。200以上の特許や国際的デザイン賞を取得し、そのテクノロジーやデザイン性で、世界70か国以上のプロユーザーや公的機関から支持されるブランドへと成長しました。

トレラン用のヘッドライトブランド、と言ってまず思い浮かぶのはペツルやマイルストーンと並んで、このレッドレンザーじゃないですかね。

購入の理由

日光国立公園マウンテンランニングに出場する際、ヘッドライトが必須装備品になっていたので入手する必要がありました。結局この時は出番ありませんでしたが。

初めてのヘッドライト、ってことで、知識不足ながら色々比較検討した結果、良さげだなと思ったのがこのレッドレンザーMH4だったんですよ。

気に入った点は2つ。

まずひとつ目に、

丁度いい価格帯

であること。

ヘッドライトもピンキリですが、あまりに安いのも心許ない。かといって高いモデルを躊躇なく買えるかというとそんなわけにもいかず。

1万円でお釣りがくるくらいの価格設定が一番手を伸ばしやすかったです。

頻繁に使用するランナーならともかく、管理人の場合、夜間走行を伴うレースに出るのはせいぜい年1、2回ってとこですからね。妥当なとこかな、と。

ふたつ目は

充電池・乾電池の両方が使えるハイブリッド型

であること。

充電池の方が経済的だけど、山の中で電池切れになった時に対応できないのは困ります。

このモデルは単3アルカリ電池1本でも駆動するので、最初は充電池、加えて予備電池を数本持って走ればバッチリだと思いまして。

ちなみに、明るさについてはどの程度が妥当なのか正直よくわからなかったので特段深く吟味せず。

MH4でもカタログ数値を見る限り平均的なスペックは持っていたのでまぁ大丈夫だろうとは思ったのですが。

実戦でかなり苦労するとも知らずに・・・

使用レビュー

というわけでAmazonでポチり無事入手。

ハセツネでおよそ10時間、Mt.FUJI100では2日連続でおよそ20時間使用しました。ちなみに夜間の山中走行自体もハセツネが初めて、いきなりの実践投入でした。

その中で感じたことを書いていきます。

明るさ

実際走ってみて、夜間走行トレランのヘッドライトに一番大事だと思ったのは「足元を照らして走るのに充分な明るさ」

なんですよ、当たり前ですけど。

で、このMH4はどうかというと、

ハイパワー(400ルーメン)は充分明るいが、ローパワー(20ルーメン)だとかなりキツい

です。

ローパワーだと家庭にある懐中電灯に毛が生えた程度の明るさです。登りで歩く分には何とかなりますが、下りは怖くて走れませんでした。

点灯時間とのトレードオフではありますが、

暗い山中をストレスなく走るには、200〜300ルーメンは欲しい

ですね。

持続時間

暗いんならずっとハイパワーで走れよ、と思われるかもしれません。しかしながら、

ハイパワーの持続時間は実測で2時間以下

です。カタログスペックでは4時間って表記であるにも関わらず。

1時間30分ほどでテカテカと点滅し、ローパワーモードに切り替わってしまいます。後日家でも計測してみましたが、ほぼ同様の持ちでした。

まぁ、レースの時には予備の乾電池をたくさん持っていたので、都度交換すればハイパワーを使い続けることも出来たかと思いますが、

レース中の電池交換は面倒くさい

です。

暗い山中で、いちいち立ち止まって交換する頻度はなるべく少なくしたい。そうなると必然的に、レース中にこまめにハイ・ローを切り替えすることになります。

下りで足元をしっかり確認したい時はハイ、登りの歩きはロー、平らなところは状況に応じて、ってな感じで。

その度にボタンをポチポチ。

これが走りながらだとかなりのストレスになります。

上部のボタンを押すとロー→ハイ→オフと切り替わります。
大きくて押しにくいことはないですが、ハイからローへ切り替えたい時は2度押す必要があり。

常にバッテリー残量を気にして走るくらいなら、

多少重くても充分な駆動時間があるモデルの方がレースに集中できる

と思います。

使い勝手

これは良い点、悪い点両方あり。

良い点は

ヘッドバンドから外して使える

こと。

クリップがついているので、ザックに装着したり、腰部分に付けたり、何てことも可能。

クリップはしっかりしています。

悪い点は

電池交換する際、フタがやや硬い

こと。

暗い場所で交換しなければならない場面では、やや手間取りました。実戦投入の前に慣れておく必要あり。

なお、ボタンを長押しすることで赤色灯も使用可能。

装着感

管理人は基本帽子を被らないので、ヘッドライトも頭に直付けします。

そのせいかもしれませんが、

走っているとズレてくる

のがとても気になりました。

バッテリー(電池)がライトのすぐ後ろにあるので、前部が重たい

ということもあるでしょう。

明るさ同様、ズレもしょっちゅう直すのがかなりのストレス。

帽子の鍔の上に置くようなスタイルで走る方なら問題はなさそうですが。

この経験をしてから、↓のようなタイプのライトも良いな、と思いましたね。上部にもベルトがあると安定感が違いそうです。

まとめ

明るさ :★★☆☆☆

持続時間:★★☆☆☆

使い勝手:★★★☆☆

装着感 :★★☆☆☆

価格  :★★★★☆

全体的に、ロングレースで使用するにはスペック不足、というのが管理人の感想ですかね。

一晩、二晩と夜通し走るとなると、

如何にストレスを感じることなく快適に走り続けられるか

というのはかなり大事な要素だと思うので。

また、自分の命を守る大事なギアでもあります。

多少奮発しても、充分なスペックのものを買いましょう。

あ、MH4も短時間使用する分には中々良いライトだと思いますよ。軽量だし、灯りは綺麗だし、何せリーズナブル。

夜の練習時に使用したり、ライト2個携帯が必須という大会もあったりするので、サブとして使ってみてはいかがでしょうか。日帰り登山のお守りとしても良いと思います。