【大会参加レポート】第39回カーター記念黒部名水マラソン
2022年5月22日(日)、富山県黒部市で開催された「第39回カーター記念黒部名水マラソン」に出場して参りました。
大会の様子、レースレポートをお届けします!
黒部名水マラソンについて
大会の概要
まず目を引くのがその一風変わった大会ネーミング。冠でついている「カーター記念」って何でしょう?
ググってみると、この大会は昭和59年5月に第39代アメリカ合衆国大統領ジミー・カーター閣下が黒部市を来訪したことを記念して第1回ジョギング大会が開催されたのが始まりとのこと。
へー、由緒ある大会なんですね。
また「名水」はもちろん、北アルプス立山黒部のおいしい天然水。
美しい風景はもちろん、豊かな自然がもたらす食の楽しみもあるので人気の高い大会であり、ランナーズの大会100撰にも挙げられています。
管理人も以前から気になっていた大会でした。5月って東京近辺では意外とフルの大会が少ないですしね。
今回は3年ぶりの実施であり、フル以外に10km、5km、2.5km、車椅子(7.3km)があり、2日間に渡って開催されます。
コースの特徴
フルのコースは、富山県の東部、黒部市総合公園発着の日本陸連公認コース。3千メートル級の北アルプスの雄大な山々を背景に走ることができます。後半は海沿いも通ります。
前半は上り、後半は下り基調ですが、急勾配というほどではないのでそれほど心配はないでしょう。
レース前
受付
コロナ禍ではもはや主流となった事前受付無しのスタイル。
この大会も御多分にもれず受付レス。ゼッケンや参加賞等、必要なものは事前に郵送されてきます。
ただし、感染対策ということでコロナ検査キットだけは当日朝提出義務があります。忘れないようにしないと。
装備
北陸地方でのレースは初めてとなる管理人。
ただ、天気予報を見る限り、東京とそんなに気温は変わらないでしょう。
むしろ、この時期としてはかなり暑くなるかも。
基本のランパン・ランシャツスタイルで臨みますが、今回新たにミズノのマルチポケットパンツを購入しました。今まで使っていたパタゴニアのパンツがだいぶへたってきたのでクチコミで評価の高いこいつをチョイスしました。
収納力が優秀なのは勿論ですが、全般的にかなり気に入っているので、近々別記事でレビューできればと。
後の装備はいつも通りです。
作戦
4月に東京都内で出場した小規模のハーフ大会で2連敗(途中で歩く)しており、すっかり自信を失っています笑
なので・・・
最初から飛ばさない!
少し気温も高いし、そもそも練習不足なので初めからベストなど狙いません。
3時間半を切れれば上出来です。
会場へのアクセス
東京住みになってからは初めての旅ランです。コロナもあったしね。いやー、ワクワク!
東京駅から北陸新幹線はくたかに乗り込みます。仕事以外で新幹線に乗るのはいつ以来でしょうか。
早い時間ですが、そんなの関係ねぇ、ってことで早速ビールをプシュー!こうじゃないとね。
ビール片手に、車窓からの景色を楽しんでいると、目的地まではあっという間です。
黒部宇奈月温泉駅に到着。
一応新幹線の駅なのですが、一歩駅の外に出ると・・・とっても自然豊か。のどかすぎます笑
いや、大好きなんですけどね。こういうのは。
さて、ここからはちょっと観光タイム。せっかくだから温泉に入ろう、ということで温泉街に向かいます。
のんびりと電車に30分ほど揺られると、宇奈月温泉に到着。少し歩くと、トロッコの駅があります。
付近では、マラソンの参加者っぽい方もチラチラ見かけました。
温泉を堪能した後は、市内方向の電車にのり宿泊場所である魚津のホテルへ。早めに就寝し、明日に備えます。
レースレポート
会場の様子
当日の天気は朝から快晴。逆に暑さが心配なくらいです。ま、雨よりはずっといいですが。
電車と選手用バスを乗り継ぎ、会場である黒部市総合公園に到着しました。
事前受付こそありませんが、会場に入るには抗原検査キットの提出と検温結果(体調記録アプリまたはチェックシート)の提示が必要です。
提出し、無事会場内へ入ることができました。
体育館の中には既にたくさんのランナーが。
ゼッケンに都道府県が書いてあるのですが、実にさまざまなところから参加している模様。北海道から沖縄まで見かけました。
スタート前
体育館から一歩外に出ると、雲一つない、抜けるような青空。いいねー!
広い会場内をフラフラしていると、あっという間に出走時間が近づいてきました。
会場でアナウンスされていた8時現在のコンディションは、気温19℃・ 湿度76%・ 快晴無風。
ただ、この後気温がかなり上昇するようです。
高橋尚子さんや柏原竜二さんがゲストで来ていました。
スタート〜10km
1km | 2km | 3km | 4km | 5km |
5:03 | 4:33 | 4:41 | 4:39 | 4:42 |
6km | 7km | 8km | 9km | 10km |
4:38 | 4:39 | 4:37 | 4:41 | 4:37 |
というわけで、午前9時、いよいよスタートです!
最初の10kmは市街地から、あいの風とやま鉄道沿線を抜けるコース。
渋滞もほぼ感じることなく、ノンストレスで走れるのはいいのですが・・・
3時間30分の目標に対してちょっとペース上げすぎ?
いやまぁ、気づいてはいたのですが・・・久々のフル大会の雰囲気にのまれ、なかなかペースを修正することができません。
11km〜20km
11km | 12km | 13km | 14km | 15km |
4:41 | 4:34 | 4:39 | 4:46 | 4:38 |
16km | 17km | 18km | 19km | 20km |
4:32 | 4:41 | 4:48 | 4:46 | 4:48 |
東に向かって緩やかな上りが続くこの区間。
特別急坂、ってわけではないのですが、暑さもあり徐々に体力を奪われ、18km地点あたりからじわじわとペースダウン。
キツいな、と思いながら走っていると、坂の途中にQちゃん発見!
さすが、ランナー目線だから、辛いポイントをわかってらっしゃる。
Qちゃんに元気をもらい、後半戦へ。
21km〜30km
21km | 22km | 23km | 24km | 25km |
4:47 | 4:51 | 4:43 | 4:50 | 4:50 |
26km | 27km | 28km | 29km | 30km |
5:01 | 4:46 | 4:57 | 4:57 | 4:46 |
23km地点以降は基本的に下り基調。楽になるかな、と思ったけど・・・全然ならない笑
暑いんですよ。ホント。
じわじわとベースダウン。キロ5分を死守するのが精一杯、という状況です。
そんな中でも力をくれるのが、沿道からの応援。
ゼッケンに都道府県が書いてあるので、それを見て「東京がんばれー」と応援してくれるんですよ。
これはナイスアイデアですよね。
31km〜40km
31km | 32km | 33km | 34km | 35km |
4:51 | 5:15 | 5:10 | 5:14 | 6:10 |
36km | 37km | 38km | 39km | 40km |
6:53 | 6:18 | 5:11 | 8:06 | 8:55 |
この区間は黒部川の河川敷を西に進む単調な景色で、応援者の数も少なめ。
歩くのだけは何とか回避したい、としばらく頑張っていたのですが、35km辺りでついに足が止まってしまいました。そこから2kmほど走ったり歩いたり。
あと、絶妙に36.5kmエイドに置いてあるアイスクリームに誘惑されました笑
エイドのアイスクリームは反則だよ・・・美味しかったけど。
こりゃダメだ、と思った時に後ろから3時間半のペーサーとそれについて走る集団が現れたので、1kmほどはくらいついたのですが・・・力尽きました。
快晴の海岸沿いをほぼ歩きに近いペースでフラフラと進むことになってしまいました。
41km〜ゴール
41km | 42km | .195km |
6:29 | 6:56 | 5:31 |
ちょっと歩いて止まり、少しだけ走って・・・を繰り返していると、若いお兄さんと並びました。どちらからともなく会話が始まります。
「いやー、辛いっすね」「ほんとっすねー」
ゴール前の辛い区間ですが、話す人がいるだけで気分がガラッと変わります。お陰で、どうやら最後はこのまま歩かずにいけそうです。ありがとうお兄さん!
最後は二人で少しだけペースを上げて、ゴールしました。
リザルトは、グロスで3時間40分13秒。目標には遠く及ばず、撃沈です。
敗因は・・・まぁたくさんあるのですが笑
ひとつの要因として「水の飲みすぎ」が思い当たります。
そうです、水が美味しすぎるのが悪いんです笑
管理人は、普段のレースってスポーツドリンクは飲むけど、水はほとんど飲まないんですよ。
ただこの大会は名水推しだし、飲んでおかないと何だかもったいない気がしまして笑
試しに口をつけると・・・ホントに旨い。気温が高いせいもありますが、澄んだ水のうまさよ。
また、熱中症を気にするあまり、過剰補給してしまった感もあります。
飲みすぎるとどうしてもバテてしまうんですよね、過去の大会でも経験があったはずなのですが、すっかり忘れていました。
本来管理人はそんなに水分をとらなくても走れるタイプなので、次回からの反省としようと思います。
あと、水分は取り過ぎた一方で、栄養補給しなかったんですよ。いつもは10km毎に補給しているのですが、何だか食べたくなくて、結局15km地点付近の1箇所でのみの補給でした。
これも後半の失速につながったのかも知れません。
あとは・・・やはり練習不足だ笑
レース後
会場にはたくさんのお店が出店していました。
色々回りたいところですが、まずは参加者特典の名水鍋、ます寿しをいただきます。
お腹が満たされた後は、ひとっ風呂、と行きたいところなのですが・・・
どの入浴施設も微妙に遠く、新幹線の時間に間に合わないため残念ながら叶わず。シャトルバスに乗り込み会場を後にし、新幹線で帰京しました。
会場では入浴施設の割引チケットなども販売していたんですけどね。車で来るか、後泊すればラン後の温泉も満喫できると思います。
まとめ
山あり川あり海ありの雄大な自然を楽しみながら気持ちよく走れるとっても素敵な大会です。
地元の方、ボランティアの方の歓迎ムードもとっても嬉しかった!
参加料が1万円と最近のフルマラソンとしてはリーズナブルなのもgood。東京関東からの参加であれば小旅行気分で行けるのではないでしょうか。
5月開催ですが、暑さには注意!
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