ランナーができるだけ手持ちの装備で富士山に登ってみた話

2023年6月3日

日頃、ほぼロードを走るばかりの管理人ですが、先日なんと「富士山」に登って参りました。

今回はその時のお話を。たまにはラン以外の話もアリでしょう。

なぜ富士登山?

一応、マラソン・ランニングのブログですから、登山というのはちょいとカテゴリー外。

トレランは経験あるけど、やはりちょっと違いますからね。装備とか。

で、なぜ登山、それも富士山なのか?

・・・というと、

そこに山があるから・・・というわけではなく、理由は主に3つ。

その1:興味本位

単純に興味があって。日本一の山ってどんなところなのか、一生に一度くらいは登って景色を楽しみたい、とは前々から思っていたのです。

皆さんもそう思いますよね?え、思わない?笑

その2:脚力試し

二つ目は、ランナーの脚力が登山にどのくらい通じるか、を試してみたかったこと。

管理人はトレランの経験もあるので、平地ランで使う筋力と坂道上り下りで使う筋力が違うことは百も承知ですが、日本最高峰の山はどのくらい足にくるものなのか、というM的興味。

その3:避暑

三つ目は・・・暑いから笑

北海道出身の管理人にとっては都内の暑さが堪える8月。

早朝でも強烈な日差し。2時間も走るともう疲労困憊です。でも本当はもう少し長い時間、体を動かしたいという気持ちもあります。

で、思い浮かんだのが標高が高けりゃ涼しいだろう、ということ。

どうせ登るなら一番高い所へ、というわけで富士登頂計画に着手したのでした。

登山は素人・・・頼るべきは友

とはいうものの、管理人は登山に関して全くの無知。

トレラン経験があるとは言え、本格的な登山の経験はありません。ましてや今回挑むのはまがりなりにも国内最高峰。十分な事前準備が必要なのは素人でもわかります。

そういう時は、やはり経験者の力を借りるべし!

たまたま会社の仲の良い同僚が富士登山経験者だったので、一緒に登らん?と持ちかけたところ快諾いただきました。

それどころか初心者の管理人に「登山計画書」を作ってくれて、色々レクチャーいただいた上、車まで出してくれることになりました。しばらくの間師匠と呼ばせていただきます。

事前準備・装備

師匠の登山計画書やグーグル先生を頼りに事前準備。

師匠によると、富士山には複数の登頂ルートがあるが、初心者は行程が短めで山小屋が多い「吉田ルート」か「富士宮ルート」が良いらしく、今回は最も距離が短い富士宮ルートをチョイスするとのこと。

うん、そこは任せた。完全委託。

続いては装備。

半ば思いつきでもある富士登山なので、今後使うかどうかもわからないものは購入したくない、というのが本音です。

なので、極力手持ちの装備で!を念頭に準備しました。

・シューズ

ランと同じく、足元がもっとも重要というのは承知していましたが、登山用のトレッキングシューズの良し悪しがよくわかりません。しかもそこそこ高い。

ということで

シューズはあえて手持ちのトレランシューズで臨みます。こいつです。

グリップ力はかなりあるシューズなので、少なくとも滑る心配はないでしょう。

・バックパック(リュック)

師匠やグーグル先生によると、30〜40ℓ程度の容量は必要、とのこと。防寒着などが容量を食います。

管理人が持っているのは一番大きいのでトレラン用の9ℓザックだけ。さすがにこれは購入の必要があるな、ということで管理人が向かったのは、みなさんご存知「ワークマン」。

登山メーカー知らないし、たとえ知ってても有名メーカーは高いでしょ!ランナーが使えるグッズもたくさん置いてあるのが好印象。

で、管理人が選んだのはこいつです。

その名も「ジョイントバックパック エキスパートエディション」。

エキスパートとはいいながら、アウトドアからタウンユースまで幅広く使用可能なバックパックとのことです。

気になる値段は5,800円。格安、とまではいきませんが、このくらいならまぁ良しとしましょう。

軽くて使いやすそうだし。

・レインウェア

これは手持ちのもので。以前トレラン用に購入したものを使用します。ちなみにこれもワークマン。購入時価格は2,900円でした。

・トレッキングポール

管理人が持っているのは登山用ではなく、トレランポール。シナノ製の「トレランポール13.6Pro」という製品です。

2本セットで軽量アルミ素材、折り畳みが可能なタイプです。

登山用と比べると軽さやコンパクトさを重視しており細身の造りですが、決して頼りないわけではなく十分な強度があります。

・ファーストエイドキット

最低限の救急セットくらいは所持しておこうと。これも以前トレラン用に買ったもの。

・防寒着

これも手持ちで。ユニクロのフリース。

・携帯酸素

あれば安心、と教えられたのがこれ。高度に慣れてないと高山病になる人もいるようです。ちょっと怖いので1本持って行ってみることにします。重いものではないし。

その他、水やら簡易食料なんかを入れて装備完成。

結果、新たに購入したのはリュックと携帯酸素だけでした。

登り

というわけで登山当日を迎えました。AM2時に師匠にピックアップしてもらい、東名高速を一路西へ。

朝方は前日通過した台風の影響で雨が降っておりどうなることかと思いましたが、しばらく待っていると雨も止み、どうやら行けそうです。

てなわけで7時30分、スタート!

スタートは五合目地点。師匠をパチリ。

ところで山を上がっていく場合、「登り」「上り」どっちが正しいのでしょう。まぁ、どちらでもいいか。

六合目地点にて。まだまだ余裕。
七合目付近。緑はグッと少なくなります。
標高3,000m地点。管理人は平気でしたが、呼吸が苦しそうな人も見かけました。

八.五合目あたり。雲海がはるか眼下に広がり壮観です。
九合目、海抜3,460m。勾配は急になってくるものの、山小屋が多くあるので安心して進めます。

九合五勺、9.5ですね。はやる気持ちを抑えて、休憩しながらゆっくりと。
山頂までもう少し!青空も見えてきました。

ちなみに、登りに関してはトレランシューズで全く問題ありませんでしたね。

登頂

というわけで、スタートから約4時間30分後、山頂到達です!

だいぶ抑え目に休みながら登ったお陰で心配していた高山病も全くありませんでした。

この鳥居がゴールラインみたいなものでしょうか。御来光を拝む登山客が多いので、日の出時はとても渋滞するとのこと。
富士山頂上浅間大社奥宮前にてパチリ。
富士山は国立公園・国有地ですが、8合目から上は浅間大社の所有する奥宮境内地なんだそうです。

山小屋で昼食のカップうどんを購入します。山頂価格。
800円の赤いきつねはおいしいですか?師匠。
自販機飲料も山頂価格。コーラは惹かれましたが、グッと我慢。

貯金や振替はできないそうです。そりゃそうだ。
巨大な火口。お鉢巡りは時間の関係上、断念しました。
日本最高峰、剣ヶ峰。3,776m。最高の気分。
しかし、管理人ガーミンの高度が約100m足りないのはなぜでしょうか笑

山頂に1時間半ほど滞在し、今度は山下りです。

下り

基本的には登ってきた道をそのまま下っていきます。

通常、上りに比べて下りはずっと楽なはず。

確かに管理人もそうでした。・・・体力的には。

でも上りよりも辛かったことがひとつ。

それは・・・

靴の中に小石や砂が入るんですよ。

これがなかなかきつい。上りの時は全くそんなことなかったのに。

20〜30分に1回程度、立ち止まって靴を脱ぎ、中に入り込んだ小石を取り除くという作業を強いられます。

くるぶしがすっぽり隠れるトレッキングシューズだとこんなことは少ないんでしょうね。

周りではゲイターをしている人を多く見かけましたが、下りでようやく納得です。

ただ、それ以外は至って順調。2時間30分ほどで五合目まで戻ってくることができました。

なお、トレランポールはあると安心ではあるものの、必ずしも必要ないと感じました。管理人は登りでは全く使用せず、下りで少し使ったくらいでしたね。

多くのルートがあるのですね。他のルートも行ってみたくなりました。

というわけで、初富士登山チャレンジはめでたく成功でした!

まとめ

えー、結論としては・・・

富士登山は、

リュックさえあればランナー装備でもまぁなんとかいける

ってとこでしょうか笑

ただ、レインウェアは必須です。単に雨を防ぐだけではなく、体温を奪われないためにも。

管理人が登ったこの日は全般的に良い天気ではありましたが、仮に雨だったら格段にハードになることは容易に想像できました。命を守るためのツールでもありますので、ここはしっかり用意して臨みましょう。

いやー、日頃使わない太もも前面の筋肉がバッキバキです・・・。

でも高地で思った通り涼しい。汗ばむことはあるものの、都内のように発汗が止まらず、なんてことはありません。

夏場の長時間トレーニングには登山もありだな、と思いました。

登山未経験のランナーの皆様、是非練習メニューに取り入れてみてはいかがでしょうか?

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Posted by funfun