【使用レビュー】トレラン用シューズ イノヴェイトX-TALON ULTRA260(品番NO2MIG03)
コロナ禍の中、久しぶりに大会出場するチャンスを得ました。
しかしながらその大会、ロードレースではなく、トレイルラン。そして困ったことに、現在手持ちのトレラン用シューズが一足も無い・・・ということで、色々吟味の上今回購入したのがこれ、inov-8(イノヴェイト)の「X-TALON ULTRA260」です。
大会も何とかコイツで走り切ることが出来たところで、使用レビューなんぞをお届けしたいと思います。
X-TALONとはこんなシューズ
トレランに馴染みのない方は「イノヴェイト」というブランドすら聞いたことが無いかも知れません。正直、メジャーとは言い難いですからね(失礼)。
イノヴェイトは、ナチュラルで軽量、抜群のグリップ力で過酷なオフロード環境を走破できるシューズを造ることから始まったシューズブランドです。軽量でありながら、過酷なトレイルランニングに耐えられる耐久性を追求し続けています。
様々なタイプのトレイルランニング用シューズをリリースしているイノヴェイトですが、適した路面から商品群は大きく3つに分類されます。
1.SOFT&MUDDY
柔らかく、ぬかるんだ泥状地に対してグリップ力を発揮するタイプ。
2.HARD&ROCKY
ゴツゴツした岩やガレ場の硬い場面でグリップ力を発揮するタイプ。険しい地面から足を護るため、アッパー素材の耐久性を高めたり、ミッドソール内部にプレートを入れたり等の工夫が。
3.PATHS&TRAILS
「走れる」トレイルに適した走行性を重視したタイプ。クッション性を重視し、ロングトレイルに適している。
今回管理人がチョイスした「X-TALON ULTRA260」は、1のSOFT&MUDDYカテゴリに属するシューズ。
HPの商品紹介ページによると・・・
グリップ力とクッション性を合わせ持っており、本格派ランナーからエントリーユーザーまで幅広い層に適している。X-TALONシリーズの中で最もゆったりとした足入れ感で、アウトソールには粘り気のあるSTICKY GRIPラバーを採用。泥地から岩場まで広く対応可能。ミッドソールにはクッション性と反発性を両立させたPOWERFLOWを採用し、ゆったりとしたフィット感と相まって、長距離レースにも適している。
・・・らしいです。
履き手を選ばず、コースも距離も広くカバーする、万能選手タイプ、といったところでしょうか。
購入の理由
管理人が今回このモデルを購入するに至った理由は大きく2つあります。
1つ目は過去のトレイルラン出場時に苦い思い出があるため。
まだこのブログを始める前の話ですが、とあるトレイル大会を走ることになりました。その時はトレランシューズを所持していなかったのですが、比較的距離が短い大会だったので安易に雪上用シューズ(アシックスのスノーライド)で出場したのです。
まぁ、一応雪道用ってことでアウトソールもゴツゴツ感がありますしね。ある程度はグリップが効いてくれるだろう、と思いまして。
はい、そんな管理人がアホでした。
開始から間もなく、坂を下っていく途中に僅かなぬかるみで足を滑らせ派手に転倒。その後は痛みで全然スピードを出せなくなってしまいました。
何とか完走まではこぎ着けたものの、結果は散々。痛くて全然楽しくないし・・・
やはり悪路を走る時はトレランシューズは必須アイテム。大いに反省しました。
で、シューズの購入は当然ながら、同じ轍を踏まないためにもぬかるみに強いタイプが良いかな、と考え吟味の結果このモデルに辿り着いたのです。
2つ目は・・・安かったから。
はい、管理人得意の旧モデル狙い&ネット購入です。今回はヤフーショッピングで。
メーカー希望小売価格は17,050円(税込)ですが、発売から2年ほど経過していることもあり9,800円にディスカウントされていたのに加え、Yahoo!プレミアム会員クーポンやらPayPayボーナス還元やらで、実質9,000円ほどで入手できました。
トレランシューズって結構高価ですからね、最新モデルへのこだわりが無ければ型落ち狙いがお得だと思います。
使用レビュー
注文した翌々日に到着。
さっそく装着し、家からほど近い公園内で試走して参りました。公園といっても、広大な土地に林道が巡らされた、アップダウンもそれなりにある管理人お気に入りのスポットです。
サイズ感・装着感
今回購入したサイズは26.0㎝。
管理人がいつも選択するサイズは25.5㎝なので、0.5㎝大きいものをチョイスしました。
イノヴェイトのシューズは初買いなので色々ネットから情報を集めました。
基本的に X-TALONシリーズは細身でタイトフィットなのですが、このX-TALON ULTRA260に関してはシリーズ中最もゆったりとした足入れ感で、トゥボックスもヒールカップもワイドとのこと。
HPでもフィット数1~5のうち「4」と、広め側に分類されています。
元来管理人は足幅は広い方ではないし、まぁ厚手の靴下を履くことも考えて26.0㎝を買っとけばまず間違いなかろう、と思っていたのですが・・・
少しだけ速度を上げて走ったところ、両小指に違和感が。
なんと・・・
小指外側がシューズと擦れるのです。痛い。
えー、マジですか。これは想定外。幅広めのはずなのになぁ。
とりあえず帰宅し、対策を考えます。
屋外でガッチリ使ってしまった以上、もはや返品は出来ません。
擦れを防止のために両小指にワセリンを薄く塗り、絆創膏を巻き、5本指ソックスを装着した状態で、翌日恐る恐る再試走してみました。
結果は・・・痛くない。これなら何とかいけそうです。良かった。
実際、後日のレース時もこのスタイルで臨み、幸いにも小指の痛みを感じることは一切ありませんでした。
しかしながらサイズ選択っていうのは難しい。今回も履いてしばらく走らないと症状が出てこなかったですし。
結論としては
X-TALON ULTRA260は通常時より1㎝上のサイズがお薦め
ということになります。
ただ、購入時はあくまで自己責任でお願いしますね。
走行感
さて、続いては走行時の感触。
結果から言うと、こちらは全般的にとってもイイ感じでした。
2020年9月13日開催のテイネオータムトレイル(約33km)で実戦投入もしましたが、グリップは中々強力。当日は雨天でぬかるんだ場所が多くコンディションは決して良くありませんでしたが、アウトソールのゴツゴツしたラグがしっかり地面を捉えてくれた感がありました。
ただ、泥濘に比べて、岩場では若干滑りやすい気が。
レース時、雨が降っていたせいもあるのですが、岩上で足を滑らせ膝から出血させてしまいました笑
痛かった。
クッション性も高い部類かと思います。もちろんミッドソールの性能もあるのでしょうが、アウトソールのラバーが衝撃吸収に大きく役立っているような印象を受けました。
HPでの長距離レースにも適しているとの記載にも納得です。
アッパーは厚めのナイロン製でフィット感は上々。雨で路面状態が悪かったため、靴内部へ若干の水侵入こそありましたが、まぁこれは致し方ないでしょう。
レースの模様はこちらからどうぞ↓
まとめ
雨が多く泥だらけの山道も多い日本では、このようなぬかるみに強いモデルを一足持っていると非常に心強いと思います。
旧モデルなら値段もお手頃。
但し、サイズ選びだけは注意!ロード用シューズ以上に慎重に選びましょう。
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