【ランニングサンダル初体験】XERO SHOES GENESIS(ゼロシューズ ジェネシス)を買ってみた

2023年6月3日

マラソンレースに出たことがある方なら、一度は目にした事があるでしょう。おおよそランニングには似つかわしくない、薄っぺらいサンダルのような、草履のような履き物で走っている人を。

このランニングシューズとは全く異なる履物、巷では色々な呼び方をされていますが「ランニングサンダル」とか「ワラーチ」「ベアフットシューズ」などと呼ばれることが多いようです。取りあえずこの記事ではランニングサンダルって呼びますね。

最初見た時は「あんなので走るって正気か?」と思っていましたが…なぜか現在自分がその姿で走っています笑

今回は、管理人が何故ランニングサンダルに興味を持ったかと、通算20kmほど走ってみたので商品レビュー及び身体の変化などを綴っていきます。

ランニングサンダルとは

まず、そもそもランニングサンダルって何?ってとこから。

ランニングをする人の大多数は、当たり前ですが「ランニングシューズ」を履いています。

何故なら、それによってクッションやサポートを得られるから。より快適に、より速く、より長く走れるわけです。

一方で、身体がシューズの高い性能に頼ってしまうため、人間の足が本来持っているはずの能力が衰え、結果として走り方がおかしくなってしまったり怪我の原因になってしまうこともあります。

足が本来持っている能力を目覚めさせるには、高性能なシューズよりもむしろサポートがほぼない方が良い

それがランニングサンダルの根本的な考え方です。

ベストセラーとなったこの本でもその考え方が書かれています。ランナーさんであればタイトルを聞いたことがある方も多いでしょう。アメリカンな例えがたっぷりの文章にはクセがあってちょっと取っ付きにくいですが。

興味を持った理由

しかしながら、管理人は現在別に怪我に悩んでいるわけではありません。ありがたいことに足の痛みとは無縁です。今のところ。

ギックリ腰という爆弾には常に怯えておりますが笑

管理人がランニングサンダルに興味を持ったのは、

走りのレベルアップに役立つんじゃないか?

と思ったから。

最近だと、フルマラソンに出ても30km以降で粘れないし、先日出た100 kmウルトラマラソンでも完走こそしたものの終盤はほぼ歩きという有様でした。

もうアラフィフだし、年のせいってのもあるけれど、ここ数年タイムは頭打ち。レース中、心肺の方が苦しくなるより先に足が言うことを聞いてくれなくなってしまいます。

ヴェイパーフライをはじめとした厚底シューズもいくつか試しましたが、どうもしっくりこない。

練習の量と質を上げていこうとは思っても、サラリーマンランナーにとっては時間的に中々きつい。

とすると・・・根本的に走り方を見直すのが実は一番の近道なのかな、と思ったわけです。

ランニングサンダルによって、レース後半まで楽に走ることができ、あわよくば最後まで持つ足を作れればと。

あ、興味を持った理由がもう一つ。

管理人て、足のアーチがないんです。いわゆる扁平足。

まぁ扁平足ではあっても、そこそこの速さでは走れるし特段困ったことはないのですが、ランニングサンダルで足を鍛えればもしかして何か変化があるかな、と言う興味もありました。

アーチが発達していた方が速く見えそうだし笑 衝撃吸収能力は高そうですからね。

選んだのは「ゼロシューズ ジェネシス」

というわけで、色々とランニングサンダルについて調べました。

最もメジャーなメーカーが、Born To Runでも登場するルナサンダル

ただ、先駆者だからか、お値段ちと高め。たかがサンダル(失礼)に1万円超の出費はちょっと痛い。

サンダルの作りはいたってシンプルなため、DIYを紹介しているサイトも多くあります。

難易度は高くなさそうだし、材料や工具を揃えてもトータルで3〜4千円程度と極めてリーズナブルなので自作も考えましたが、初めてなのでやはり既製品が無難と思い、熟考の末、管理人が購入したのがこちら。

XERO SHOES (ゼロシューズ)のジェネシスというモデルです。

定価は税込7,260円と、ルナサンダルと比較するとかなりリーズナブル。

しかし、ゼロシューズのシューズ作りの思想はルナサンダルに近いものがあります。

XERO SHOES HPより

サンダルはいくつかのラインナップがありますが、ジェネシスは最も軽くて薄いシンプルなモデルです。

どうせ買うなら自分の身体を使う感覚をより感じ取りやすいモデルの方が良いでしょう。

紐のカラーバリエーションがいくつかありますが、シンプルかつ無難なブラックをチョイスしました。

実際に試着してみた結果、サイズはMen’s8、26cmのものを選びました。管理人が普段履いている他のシューズと同様のサイズです。

サンダルの場合、普通のシューズのようにつま先部分に余裕を持たせる必要はないとのことですが、サイズが1.0刻みのため一つ小さな25cmだとあまりにもジャストサイズすぎるので。

カタログスペックで重さは片足130g。(27.0cm)超軽量。厚さは4.8mm。ペラッペラです。
フニャッと曲がるので携帯するのも簡単。
薄い割にパターン部分のラバーは硬いので耐久性も高そう。
何と5,000マイル(8,000km)ソール保証とのこと。すごくない?

使用レビュー

家に帰り、さっそく使用してみました。

まずは紐を調整。踵部の長さを変えることで足を置く位置を決めます。あとは鼻緒から足首に伸びる部分を上げ下げして足首に巻き付くテンションを調整するだけ。至ってシンプル。

最終的には踵位置をもう少し後ろにずらしました。
扁平足全開です笑

いよいよ初走り。と言ってもまずは恐る恐るウォーキングからスタート。

やはり一番気になるのは親指と人差し指間の鼻緒部分。歩けないほど痛くはないものの違和感全開。

何度も立ち止まり紐を微調整しながら進みます。

試行錯誤の結果、踵の位置を合わせた上で、あまり紐を締めすぎず緩めに履くと割と好感触。少しずつ慣れてきました。

ちょっとだけ小走りにしてみます。

わかっちゃいましたが、路面の感触がダイレクトに足裏に伝わります。ランニングシューズではあり得ない感触。

点字ブロックを踏むだけで悶絶。

特に驚いたのが、踵への衝撃。ズンズン骨に響きます。

今まで自分では足裏全体で着地していたつもりだったのですが、思っていたより踵着地になっていたことに気付かされました。

必然歩幅は小さめになり、着地時にそっとつま先側から足を置くように走らざるを得ません。

ただそうやって走ると、とってもふくらはぎが疲れます。踵の上げ下げ運動をイメージしてもらえるとわかりやすいでしょうか。

踵側着地→痛い→爪先側着地→疲れる→(振り出しに戻る)

この動きを繰り返すうちに、だんだんと最適な着地ポイントを見つけられるのかな、と思いました。

また、走ると気になるのが、音。

着地の時、大きくペチペチ響くので、周りに人がいるとかなり恥ずかしいです笑

他の方のブログを見ると、どうやら音がしているうちはまだまだ着地が強いようです。練習積めば静かになるかな?

そうして初回走り終了。

5 km弱を半分くらい歩きながら、走っても普段のジョグより遅いくらいのゆっくりペースだったのですが、次の日ふくらはぎの筋肉痛が酷いことに。

フルマラソンを走った時もこんなに痛くなることはありませんでした。びっくり。

まとめ

ランニングサンダルで走ると、

使う筋肉が変わる=走り方が変わる

ことを実感しました。

また、思っていた以上にシューズによって足が甘やかされていたことに気付かされましたね。

一方、開放感が高くて、気持ちよさはランニングシューズの比ではありません。病みつきになりそう。

コアなファンが多いのも納得です。

暑い季節にはもってこいだし、アスファルト以外の場所も走ってみたいと思いました。

サンダルでの大会出場や長距離ランはまだまだ無理ですが、普段の練習に取り入れていこうと思っています。

しばらく使ってみて、その後の変化や効果をまたレポートします!