峠走〜大野山

2023年12月3日

来週は奈良マラソンに出場予定。

奈良マラソンといえば、平城京跡をはじめとする数々のロケーションを楽しめる一方、アップダウンの多さは全国有数とも言われるドMコース。

もう1週間しかないけど、何か対策せねば。

でも最近持病になりつつある左足踵部の痛みがちょっと気になる。

足はほどほどに、心肺機能にはしっかり刺激を入れておきたい…

となると、これしかないでしょう。峠走です。

峠走の効果

峠走の効果は以前当ブログでも記事にしたことのある、岩本能史さん著の「非常識マラソンメソッド」でも紹介されています。

峠走とは、上り・下りのロードを走ることでランニングに必要な4要素

推進力・心肺機能・フォーム・着地筋

が一度にバランスよく鍛えられる練習方法。

上りでは推進力と心肺機能、下りではフォームと着地筋がそれぞれ鍛えられます。

片方を追い込んでいる時は片方が休んでいるため、4要素をそれぞれ効率よく追い込める密度の高い練習ができるというわけです。

と言いながら、実はしばらく峠走をやっていなかった管理人。今年2023年6月の奥武蔵ウルトラマラソン&その下見くらいですかね。

都内からだと峠への行き来だけでもそこそこの時間がかかってしまうので、なかなか足が向かないのです。

でも、大会前の今回はぜひ刺激を入れておきたい。

足の痛みありってことで上り重視で行こうと思います。

大野山について

というわけで都内から近い峠走ポイントを探した結果、今回チョイスしたのが大野山。

神奈川県立丹沢大山自然公園に属する山で、山頂一帯は牧場としても利用されていた広々とした草原。遮るものがないため眺めがよく、富士山や箱根山、丹沢山地や足柄平野などを見渡せます。

東急・小田急・JRを乗り継ぎ最寄りの山北駅へ。管理人の自宅からは2時間ちょっとで到着しました。

ここはもうJR東海エリア。駅舎にも風情を感じます。
Suicaで、現金要らずで来ることができますよ。

実走行レポート

早速実走といきましょう。大野山までの道のりはこんな感じ。高低差は613mとのこと。

往復で16km程度と長くはないので大会間近の足にはちょうど良いでしょう。

まずは駅から程近い山北町健康福祉センターの建物に立ち寄り、2階のコインロッカー(200円)に荷物を預けます。

8時半から開館していますが、それより前についた場合は建物外にもコインロッカーがあります。

この建物の3階には「さくらの湯」という町営の温浴施設があるのでランステのように使えるのです。

というわけで身軽になりスタート。

あ、飲み物の確保は駅前周辺で済ましておきましょう。山頂までの道中では店はおろか、自販機もほとんどありません。山北駅からすぐ近くにコンビニ(デイリーヤマザキ)がありますよ。

10分ほどで大野山入口へ。ここから登り開始。

バス停があるものの、現在は走っていないようです。時刻表が覆われておりました。

新東名高速道路下を抜け、足柄ボクシングジムを過ぎたあたりから傾斜がキツくなってきます。

かなりゆっくりめのペースなのに、心肺には結構効く・・・これでこそ峠走ってもんです。

ゼイゼイ・・・キツいけど、走れないほどではありません。

車やバイクはたまに通るものの、それほど多くはなく危険を感じることはありません。但し歩道がない箇所がほとんどなので、十分気をつけましょう。

ちなみに道中ランナーは一人も出会わず。もう寒いからでしょうか?峠走といえば足柄峠の方がメッカらしいからみんなそっちに行くのかな。

あ、サイクリストには1名お会いしました。登りはランよりきつそうだ・・・お疲れ様です。

良い景色が励みになります。
途中にある角谷ファーム展望台より。ここの標高は634mでスカイツリーと同じだそうです。
角谷ファーム敷地内には自販機もあります。

スタートから1時間ほどで、無事山頂に到着。

山頂から丹沢湖を望む。
道中では全く人を見かけなかったのに、山頂はこの賑わい。
みなさんハイキングコースor車のようですね。

残念ながら雲に隠れて富士山は見えず。
ちょうど山岳救助デモのような催しをやっており、休憩がてら見学。
このような方達のおかげで救われる命も多くあります。
お世話になることのないように万全の準備&慎重な行動が必要だと改めて思いました。

ハイカーの皆さんがお弁当を広げている姿を見ていたら無性にお腹が空いてきました。

とっとと下山することにしましょう。

元々今日は上り重視で帰りはゆっくり行くつもりでしたが、ここでハイキングルートを目にしてしまいました。

来た道をそのまま戻るより楽しいよね・・・

トレランシューズじゃないけど、まぁ行けるっしょ!ってことでこちらのルートから下山。

落葉でフワフワ。やっぱり山道は楽しい。

というわけで、行きは峠走、帰りはトレランという変則練習になりました笑

下山もゆっくり山道を堪能しながら1時間ほど。

全般的には軽めの負荷ながら、とても楽しい山ランでした。

さくらの湯 山北へ

スタート地点の山北町健康福祉センターに戻り、同建物3Fにある「さくらの湯」へ向かいます。

天然温泉ではないものの、北海道長万部の二股ラジウム温泉の石灰華原石を100%使用した炭酸カルシウム人工温泉とのこと。

嬉しいのは500円(2時間まで)という安さと駅から2分という至便さ。

ランナーの利用が多いのか、こんなサービスもやってました。

足柄峠または大野山の峠走を行ってきたランナー対象のポイントサービスです。

通しNo見ると、峠愛好者結構いるようですね・・・タイムも強烈な方がいます。

ポイントサービスがなくても十分安いし、そうそう頻繁には来られないのですが、なんだか嬉しい。

ゆっくりと汗を流させていただきました。特に露天がぬる湯で気持ち良かったです。

入浴後は1Fにある食堂で食事。ビールがあれば文句なしですが、公共の施設なので無いようですね笑

デイリーヤマザキでビールを補給し、帰路につきました。

駅至近のお風呂は本当に便利です。ただ時間によってはハイカーで激混みしそう。早めの利用が良さそうですね。

まとめ

東京関東近辺の峠走ポイントとしては比較的アクセスしやすく、ゆっくり走る分には難易度も高くはないので多くの方にチャレンジいただきたいコースです。

上級者は、上り下りともスピードを意識して走るとかなりハードなトレーニングに変貌させられるかなと。

管理人も調子が万全の時にぜひ再挑戦したいと思うコースでした。