【使用レビュー】GARMIN epix Pro(Gen2)51mm ランニング編

GARMIN epix Pro(Gen2)51mmを購入、使い始めてからおよそ4ヶ月経ちました。

マルチスポーツ対応がウリである本機種ですが、やはりメインの用途はランニング。

4ヶ月の間で、日々の練習はもちろんのこと、フルマラソンにも3回出場し、通算1,000km超のロードをepixと一緒に走ったところで、今回は「ランニング編」として使用レビューをお届けします。

機能満載の機種なので、あくまでも基本的な使い方の中でのレビューってことでご了承ください。

epix Pro51mm購入を決めた理由の記事もあわせてどうぞ。

GPS捕捉・正確性

まずはGPS性能について。

これがしっかりしていないとストレスが溜まりますからね。毎日のように使うものだけに非常に大事なポイントです。

ウォッチフェイス画面の状態から右上のボタンを押すと、「ラン」「トレイルラン」「ウォーク」などのあらかじめ登録してあるアクティビティ選択画面が表示されます。このアクティビティメニューは自由に選択可能。

「ラン」を選択し、もう一度右上ボタンを押すとGPSを捕まえにいきます。この辺はガーミン全モデル共通ですね。

GPS捕捉中の画面。
epixはタッチパネル対応なので、ここまでの操作は物理ボタンだけでなく
画面タッチで進めることも可能です。

上部のゲージが赤色→緑色になり、✔️GPSの表示になれば捕捉完了。

ボタンを押してから捕捉完了までは・・・2秒くらい?ほんとにあっという間です。

以前使用していたfenix5sでも十分速くて、待たされるようなことはほとんどありませんでしたが、今回はより速く感じます。

明らかに機種変による違いを感じたのですが、マニュアルを見ると、どうやら機種の問題というよりも、ガーミンコネクトと定期的に同期することで向上できるとの記載が。

同期を行うことにより数日分の衛星軌道情報が自動でデバイスにダウンロードされるため、素早いGPS受信が可能になるとのことです。

ちなみに・・・

私たちが当たり前のように利用しているGPSというのは、【Global Positioning System】と表し、米国の「全地球測位システム」のことを指していますが、衛星測位システムは米国版以外のものもあるのです。

日本の「みちびき」、ロシアの「GLONASS」、欧州宇宙機関の「GALILEO」がそれに当たります。

現在発売されているガーミンのほとんどのモデルではこれらの衛星も利用して測位精度を上げることが可能。もちろんepixProも対応しています。

ただし、その分バッテリーは多く消費してしまいます。

デフォルトの設定はGPSとみちびきのみの受信ですが、通常はこれで十分。

どうしても信号を受信できなかったりなど、ストレスに感じる場合は設定変更を試してみるのもありでしょう。

MENUキー長押し>[アクティビティ&アプリ]>任意のアクティビティを選択>[(アクティビティ名)設定]>[GPS]の順に選択します。

あ、距離の正確性についても、そこはさすがガーミン。文句ありません。

つくばマラソンはスタートラインから200mほど後方より走り出しました。
給水やカーブでの大回りした分を加味すると、
ほぼピタリと言って良い精度ではないでしょうか。

付け心地・重さ

購入前に、ちょっとだけ心配な点はここでした。

51 x 51 x 14.9 mmという、GPSウォッチとしては大きめのサイズと88gという重さ。これが走っている時どのように感じられ、走りに影響するか。

なお、管理人が直近まで使っていたfenix5sの重量は、67gでした。

で、さっそく結論ですが、

慣れます笑

まぁ使い始めの1〜2日目こそちょっと重たいなとは感じましたが、逆にこの大きさで88gに抑えているのは凄い、と思えてきます。

88gって、龍角散ののどすっきり飴と同じ重さです。
これくらい持っても走れるってもんです。

レースでも、重たいと感じるようなことは全くありませんでしたのでご安心を。

ただし、揺れが気にならないように、バンドは少々タイトめに装着することをお勧めします。各種計測も正確な数値が出やすいと思います。

当初、51mmモデルは大柄の男性とか、腕の太い人向きなのかな、と思っていたのですが、実は全くそんなことない、ってのが今の率直な感想。

シリコンバンドは手首周り最小127mmまで調整可能ですので、その気になれば5歳くらいの小さな子供でも装着できちゃいます。

調節穴が多数あるので、どんな手首の太さでも装着可能。こんなに小さくすることもできます。
バンド幅は26mmと太めで安定感があります。

視認性・操作性

ここはepix Pro51mmの大きなアピールポイント。大きな画面と鮮やかなAMOLEDディスプレイです。

設定にもよりますが、文字数字はかなり大きく表示されるので、管理人のようなド近眼&ちょっと老眼が入ってきたようなランナーには嬉しいところ。

大画面を生かして、8つのデータ項目を一度に表示することも可能。
あらゆるデータが走行中に触れることなく確認できます。
管理人はこのレイアウトがお気に入り。
上から、心拍・走行距離・走行タイム・ペース(キロ何分)・時刻です。

特に、朝夜の暗い時や曇天、木陰の下を走る時などに先代ガーミンとの違いを実感。とっても見やすいですね。

反面、快晴のギラギラ太陽の下、となると、旧来の半透過型ディスプレイの方が実は見やすかったりするのですが、あらゆるシチュエーションで走ることを考えると、AMOLEDディスプレイの圧勝と言って良いでしょう。

物理ボタンはガーミンランニングウォッチの基本的なレイアウトである5つのボタン。押しやすく、かといって誤操作することもない絶妙な大きさと配置です。

加えてepix Proにはタッチスクリーン機能もあるので、画面をスワイプして表示を切り替える、なんてことも可能。

start/stopといった大事な機能はタッチスクリーンでは行えない仕様のため、誤動作の心配もありません。

なお、タッチスクリーンのonoffは任意で設定可能です。

通知・アラート機能

ランニング中でも、スマホで受信したLINEやメールのメッセージをガーミンで確認できる、というのは以前のfenix5sでも便利に使っておりましたが、管理人がこの機種で初めて体験したのが、音声でラップタイムを教えてくれるやつ。オーディオアラートというらしいです。

「⚪︎km、⚪︎分⚪︎秒です」ってやつね。

音声はペアリングしたスマホから出力されるんですが、これ、すごく便利ですね。

手元をいちいち見なくてもタイムを教えてくれるので、レースやスピード練習している時にとても役立ちます。

まぁこれはepixじゃなくとも最近のガーミンにはほぼ搭載されている機能かと思いますが、一世代前のモデルを長らく使っていた管理人にとってはびっくりだったんですよ。

ちなみに、オーディオアラートの設定は、スマホのガーミンコネクトから

詳細>Garminデバイス>機種名>オーディオアラート

で設定可能です。

各種データ確認

走行後は、ガーミンコネクトで各種データを閲覧できますが、epixの場合スマホを見なくともある程度の情報がすぐに確認可能。サクッと練習を振り返るのに便利です。

走行軌跡や距離、ペース。
心拍の推移。
高度。
リカバリーまでの必要時間。

バッテリー持ち

epix Pro51mmを買って一番びっくりしたのはここ。一番みなさんに推したいのもここ。

正直、ここまで持ちが良いとは思っていませんでした。驚異的です。

今まで使っていたfenix5sだったら、経年使用によるバッテリー劣化の影響もあり、ほぼ毎日の充電が必須でした。

うっかり忘れてしまい走っている最中にバッテリー切れ、ということも何度かありました。レースでも一度やらかし、ショックでしたね。

それに比べてこのepix Pro51mmは、GPSモードで驚異の約82時間(カタログスペック)。

実際に使用しても、2時間程度のランだと3〜4%しかバッテリーが減らないので、週6、7日は練習する管理人も10日に1回程度の充電で事足りてしまいます。高輝度の綺麗な画面にも関わらず、凄いなと。

なお、同じepixでも47mmモデルだとGPSモードで42時間、42mmモデルだと28時間になってしまいます。

これらでも長いレース等には十分対応できるスペックではありますが、51mmの持ちは圧倒的なので、断然こちらをお勧めします。

まとめ

さすがガーミンのフラッグシップモデルだけに、ランニング使用時においてもハイレベルな使用感でした。

価格はそれなりですが、最新のfenixシリーズよりだいぶお得なのでは、と個人的には思っています。

そして、epixに関して自信を持って言えるのが「大は小を兼ねる」ってこと。

見やすさ、バッテリー持ちの観点から、最も大きい51mmモデルをチョイスしたのは大正解でした。

女性や、体の小さな方も選択肢から外すことなく、是非候補として検討すべきモデルだと思いますよ!

ぜひ、皆様のGPSウォッチ選びの参考にしていただければと。