スポーツ心臓って何ですの?

先日、年1回の会社の健康診断にいったんですよ。

身長が1㎝縮んでいました。軽くショックでした。・・・いや、本日の話題はそんなことではありません。

一通り検査を受けた後、最後に簡単な先生の問診があるのですが、その時に

「心電図を見ると『洞性徐脈』気味ですね~心拍が少なめなんですよ」のお言葉が。

長期にわたりマラソンをやっていると心拍が少なくなることは何となく知っていたので、その旨伝えると

「あぁ、そうですか、だったら問題ありません。スポーツ心臓ですね」

と言われました。

スポーツ心臓・・・アスリートっぽくて何となくステキな響きに聞こえないこともありません。しかし徐脈と言われると逆に病気っぽい感じも。具体的にはどんな状態なのでしょうか?

洞性徐脈とは

はじめに診断名?である『洞性徐脈』について調べてみました。

『洞性』とは、心臓の右心房付近にある、トクントクンと規則正しく脈打つペースメーカー的な機能を担っている部分が「洞結節」と呼ばれるところからきています。

洞結節では、心臓の収縮を指令するための電気的興奮が通常1分間に約60~80回のペースで作られています。洞結節で作られた電気刺激は、「刺激伝導系」と呼ばれる心臓内に張りめぐらされた電気の通り道へと伝達されます。

『徐脈』とは脈が遅くなる不整脈のこと。車がゆっくり走るのを徐行っていいますよね。通常は1分間の脈拍が60回未満になることを指すとのことです。

なので、洞性徐脈を平たく言うと、

心臓の働き方がちょっと変わっててリズムがトロい

とでも申しましょうか。

スポーツ心臓とは

続いて『スポーツ心臓』についてです。

心臓は体中に血液を送り出す、車でいうところのエンジンにあたる器官。

車は大きいエンジンほど大きなエネルギーを出力することができます。軽自動車より大型トラックの方がはるかに重いものを運べますね。

それと同様、人間の心臓も基本的に大きいほどパフォーマンスが大きくなります。

心臓は筋肉でできているため、マラソンなどの持久力を必要とする運動を継続すると、強度に耐えるため筋繊維を増強して対応しようとします。

筋肉が増えると心室の容積が増えたり、心臓の壁部分が厚くなったりという変化が生じます。結果、心臓自体が大きくなると共に、1回の拍動で血液をより多く送り出すことができるよう性能がアップします。

少ない拍動で全身に十分な酸素を運ぶことができるようになるので、心拍数が低下するというわけです。

マラソン継続→心臓性能アップ→心拍減少

という図式なのですね。

尚、トレーニングを止めると、およそ1年以内に心肥大は元に戻るとされています。

管理人の心拍数はどんなもんかと申しますと、ガーミン搭載の光学心拍計によると、1ヶ月平均で51。通常数値が60~80とのことですから、やや少なめといったところでしょうか。プチスポーツ心臓です。

一口に安静時心拍といっても、その日の体調や周りの環境によってそれなりに上下しますので、ある程度長期にわたってデータを取るとより正確な計測が可能になるでしょう。

ガーミンは特別な操作をしなくとも、腕時計として装着しておくだけで勝手にデータを取ってくれるので非常に便利。ランニング用だと2万円台から心拍計搭載モデルがラインナップされています。

ちなみにホンマもんのアスリートになると心拍数も驚きの数値に。

シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんは現役時代、調子がいい時は35拍くらいだったそうです。レベルが違います。

心拍と血圧との混同に注意

ひとつ注意しなければいけないのが「心拍」と「血圧」をごっちゃにしてはいけないということ。心拍と血圧はどちらも心臓に関わる言葉ですが、それぞれ別のものです。

心拍数とは心臓が拍動する回数のことで、血圧とは血管内の圧力のことを指します。 (心拍数と脈拍数はほぼ同じ意味を指す言葉)

確かに心拍出量の強さは血圧を変化させる一つの要素ではありますが、生活習慣病による血液の粘着度や大動脈の弾力など、様々な要素が絡んできます。

心拍数が低いからといって、必ずしも血圧も低いとは限らないんですね。大事な健康のバロメーターとして、血圧数値もしっかりとチェックしておきましょう。

スマホアプリとデータ連携ができる安価な血圧計も販売されています。

まとめ

心拍数は、自身の健康状態や体力消耗レベルを客観的に表すことができるだけでなく、データをうまく使うことで効果的なトレーニング強度を導き出したりするのにも大いに役立ちます。

ぜひ有効に活用したいものですね。

但し、マラソンをやっているから心拍が少ないだけだ、と過信・軽視するのは禁物です。

若い屈強なアスリートが運動中に突然不整脈を発症して死に至る、というケースは過去何件も起きています。

めまい・動悸・息ぎれのような症状があったら、決して無理をせず、念のためお医者さんに行きましょう!