【入湯レポート】札幌市内では数少ない硫黄泉!小金湯温泉 湯元 旬の御宿まつの湯

まだまだ寒さが厳しい1月の某休日。

午前中のうちにランニングを終わらせてしまい、午後からは近場の入浴施設でまったり、というのがここ最近の休日の定番なのですが、いつも同じ風呂だとさすがにマンネリ化してしまうというもの。

なので、本日は車で少々足を伸ばしてやって参りました、札幌市は南区にある「小金湯温泉 まつの湯」です。

アクセス

札幌中心部から定山渓方面に向けて車を走らせると、およそ50分ほどで「小金湯温泉」の看板があります。

そこを右折すればもう目的地は目の前。

右折の後は青看板に従ってすぐに左折。
道なりに下っていくと、1~2分で到着します。
到着。コンクリート打ちっ放しで、本来はオシャレな看板のはずですが・・・
風雨に晒され結構ダメージを受けております。

札幌駅付近からだと、距離にして23kmほどです。

夏場であれば温泉ランに最適な距離で、管理人も過去に走ってやってきたことがあります。

しかしながら、1月の真冬においてはちと厳しいというもの。足元も良くないし、防寒用の衣類はかさばるし、なんせ長時間のランを行うには気温が低すぎです。

温泉ランは雪のない時期の楽しみにしておきましょう。

ちなみに札幌市中心部から走ってくるのなら、豊平川河川敷を南下し八剣山トンネルを抜けるコースがおススメ。車の通行量が比較的少なく、自然を堪能しながら快適に走れます。道沿いに自販機も数か所あるので安心。

交通量の多い国道230号線ルートに比べ快適に走ることができます。

公共交通機関の場合、バスを利用することとなります。じょうてつバス(路線バス)が札幌駅や地下鉄真駒内駅から運行されているほか、「かっぱライナー号」という札幌駅~定山渓温泉間の直行バスが1日14便運行していますので、こちらを使うのが便利です。

片道ランの帰りの足には、ぜひかっぱライナーを利用しましょう。事前予約制になっているのでご注意ください。

館内の様子

では中へと入りましょう。玄関をくぐるとまずは靴を脱ぎ、右手側にあるコインロッカーに収納します。

続いて正面にあるフロントへ。ここで日帰り入浴料の650円を支払います。温泉としてはリーズナブルな料金ではないでしょうか。

全体的に古さは否めないものの、味のあるロビー。
日帰り入浴用のスタンプカードもありますが、25個って・・・なかなかハードルが高い笑

まつの湯は日帰り入浴と宿泊のどちらも受け付けており、フロントも共通です。

コロナ禍なので宿泊は少ないのかな、と思いましたが、どうやらそれなりには利用がある様子。

管理人が訪問時にも1組のお客さんがちょうどチェックインをしているところでした。フロント近くでは宿泊客とおぼしき浴衣姿の方も。

フロント横には土産物を扱う売店コーナーがあり、奥には食事ができる大広間があります。

今回食事はしませんでしたが、HPによると約80種類のメニューがあるとのこと。
ニジマスとか野菜とか、かなりこだわりがあるようなのでそのうちぜひ試してみたいものです。

浴場の様子

ところで、何で管理人が小一時間も車を走らせて、まつの湯までやってきたかと申しますと、それはズバリ泉質が好みだからに尽きます。

ここの泉質は、硫黄温泉

北海道内においては登別温泉などが有名ですが、札幌市内では希少な泉質。市内だと、ここまつの湯とお隣の「湯元 小金湯」くらいではないでしょうかね、多分。

あ、湯元小金湯の記事はこちらからどうぞ↓

ではいよいよ風呂行っときましょうか。

あれ?前に来た時には、確か左の長い廊下を渡っていったような。

そういえば男女日替わりでしたかね、すっかり忘れていました。

よく卵の腐ったような匂い、なんていわれますが、管理人はあの匂いが大好きです。個人的にはいちばん「温泉っぽい」温泉だと思います。

早く硫黄の香りを楽しみたい!と浴室に近づいてみますが、

・・・あれ?全然匂いがしない。前に来たときには、廊下を歩いている段階で既に硫黄のほのかな香りを感じられたはずなのですが。おかしいな。

まぁ、自然のモノですからね、その時の条件で左右されるものなのかも知れません。取りあえず入りましょう。

脱衣所はカゴスタイル。宿泊もある施設ですからね。コイン式ロッカーは貴重品用の小さなタイプのみ設置。財布などがある場合そちらを使用しましょう。

ではいよいよ浴場へ。

訪問したのは土曜日の昼下がり。まだそれほどお客さんが多い時間帯ではないはずですが、常連と思しき中高年の方が7~8名はいらっしゃるでしょうか。

さっと体を流し、まずは内湯へ入ります。

内湯はいたってシンプル。同程度の大きさの浴槽が2つ設置してある他は、洗い場があるのみです。

館内同様、浴室内の施設も決して新しいとは言えず、ジャグジーやサウナなど気の利いたものはもちろんありません。

あくまで温泉そのもので勝負、ってことでしょう。

空沼岳水系の地下を数百年の時を経て湧出した源泉は、豊かなミネラル分を含む単純硫黄泉。源泉温度が29℃と低いため一旦加温はしているものの加水はせず、湯の効能を最大限に引き出しています。

pHは8.4の弱アルカリ性で無味無臭、無色透明です。

見ただけでは白湯と全く区別がつきません。

実際浸かってみても、肌への刺激は全く感じずとても優しそうなお湯具合なのですが、アトピーやリウマチ、神経痛、切り傷などに効果があり、病後のリハビリや長期の湯治で利用されている方もいるそうです。
札幌市内において硫黄温泉を楽しめるのはここ小金湯温泉と定山渓温泉くらいなので貴重ですね。

強いて不満を挙げるとすれば、見た目はともかく

硫黄の匂いがもっと感じられたらなぁ

とは思います。

続いては露天風呂へ。

外に出るとまず目に入るのが、眼前に大きくそびえ立つ切り立った山。そしてその前を流れる豊平川です。

他によくありがちな露天風呂と違い、景観を遮るような壁や目隠しが全く無いため眺めは抜群。

こちらのお湯も内湯同様、シンプルではありますがそこそこの広さがあり、景観を楽しみながらゆったりと入ることができます。

冬の雪景色もいいものですが、山が近いだけに

紅葉の時期は絶景間違いなし

でしょう。

まとめ

施設の新しさや充実度よりも泉質重視の方に是非おススメしたい温泉です。露天風呂からの眺めも良いし。

近くにある定山渓温泉と比べると観光客の数も少なく、地元民御用達の穴場的温泉であることも高ポイント。

皆様も機会があればぜひどうぞ!