子供のなりたい職業に「陸上選手」が初のランクイン

第一生命保険株式会社が全国の幼児・児童 (保育園・幼稚園児及び小学校1~6年生) 1,000 人を対象に行った、第 30 回「大人になったらなりたいもの」のアンケート調査結果が2019年3月8日に発表されました。男の子部門において、何と「陸上選手」が第7位にランクインしました。調査開始以来はじめてのトップ10入りとのことです。

アンケートの結果

2018年度アンケートの結果は以下の通りです。

【男の子】【女の子】
1位サッカー選手1位食べ物屋さん
2位野球選手2位保育園・幼稚園の先生
3位学者・博士3位看護師さん
4位警察官・刑事4位学校の先生(習い事の先生)
5位大工さん・食べ物屋さん5位お医者さん
7位お医者さん・陸上選手6位美容師さん
9位消防士・救急隊・ゲームや
おもちゃを作る人・自動車屋
7位飼育係・ペット屋さん・
調教師・デザイナー
10位電車・バス・車の運転士
パイロット
料理人
9位歌手・タレント・芸人
10位ピアノ・エレクトーンの先生
ピアニスト

男の子の上位にスポーツ選手がランクインするのは毎年の鉄板ですが、上位にくるのは決まってサッカー選手か野球選手です。その傾向は今年も変わらずでした。

それ以外に上位に食い込むスポーツ選手といえば、せいぜい水泳選手くらい。しかもオリンピック開催の年とか、水泳選手が脚光を浴びた年にランクインするのが関の山でした。

そんな中、「陸上選手」がはじめてトップ10入りしたのです。これは驚きですよね。

人気急上昇の理由は?

なぜ、人気が急上昇したのでしょうか?管理人は理由が2つあると考えます。

日本人選手の実力アップと、それに伴う露出増加

サッカー選手や野球選手は、テレビに映る頻度も高く、いつの時代も憧れの対象です。海外はもちろんのこと、国内にも多くのチームとプロ選手が存在しており、競技人口も多いスポーツです。

野球においてはイチローやマー君、大谷選手、サッカーにおいてはキングカズからはじまり本田圭佑や香川など、世界で活躍できる日本人選手がいつの時代も生まれているスポーツでもあります。

半面、陸上は身近なスポーツでありながら、サッカーや野球よりも今一歩華やかさに欠けるため、テレビに映る機会はずっと少ない状況が続いていました。また、実力面においても海外との力の差が非常に大きく、世界で活躍できる陸上選手、といっても中々名前が思い浮かばないのが正直なところでした。

しかしながら最近は日本人陸上選手の活躍が目立ってきています。

短距離では日本人史上初の9秒台を記録した桐生祥秀を筆頭に、ケンブリッジ飛鳥やサニブラウンなどが世界陸上で脚光を浴びています。 見事メダルも獲得しました。長距離では公務員ランナー川内優輝選手の存在が大きいでしょう。

また、箱根駅伝絡みで青山学院大学の選手(と監督)のテレビ露出がとても増えたのも、陸上人気急上昇とあながち無関係ではない気がします。

稼げるイメージが増した

2つ目の理由はちょっと穿った見方になるかも知れませんが…

今回は第一生命保険によるアンケート調査結果でしたが、他の機関が実施した最近の調査では、上位にユーチューバーやITエンジニア、ゲームクリエイターといった職業がランクインしています。今回のアンケートでも9位に「ゲームを作る人」が入っています。

スマホ世代ならでは、といった感がありますが、これらに並んで陸上選手がランクインしているということは、もしかして子供にとって陸上選手は「儲かる職業」に位置付けられているのではないでしょうか。特にマラソン選手。

2018年2月の東京マラソンでは、設楽悠太が16年振りに日本記録を更新し、日本実業団陸上競技連合から1億円の報奨金がでたことが話題となりました。また、同年10月のシカゴマラソンにおいては、大迫傑が更に記録を更新し、この時も1億円の報奨金が出ています。

この報奨金制度は「Project Exceed」という2015年に発表された取り組みで、日本実業団競技連合が2020年東京オリンピックのメインスタジアムにマラソンで日の丸を掲げることを目的に始まったプロジェクトです。でっかい派手なニンジンをぶら下げ、それに見事喰いつけたわけです。

この報奨金以外にも、実業団選手によっては記録更新した場合所属先からボーナスをもらう約束になっている選手もいます。アンダーアーマー所属の岩出玲亜選手は、日本記録を更新した場合ボーナスとして1億円をもらう約束を所属先の社長と交わしているそうです。

まとめ

他の人気スポーツに比べて、イマイチ地味な感じが強かった陸上競技ですが、メディア露出が増えて憧れの職業になりつつあります。

記録更新したら1億円ゲット、なんて夢があっていいですよね。

この調子でさらに陸上界が盛り上がり、子供達の憧れになってほしいと思います。