スポーツと無縁だった人が中高年になってから突然マラソン・ランニングにハマることが多い理由5つ

2020年9月22日

管理人は昔から走るのが好きで、高校時代は陸上部に所属し、800mや1,500mといったいわゆる中距離を走っていました。

大学入学後はすっかり堕落した生活となり、社会人になってからも10年ほどはジョギングさえもしていなかったですけどね。まぁ、マラソン好きになる下地は一応あったような気がします。

今現在走っている方々も、過去陸上経験者とか、そんな感じの人が多いのかな、と最初は思っていたのですが・・・どうやら違うようなんですよ。

管理人の学生時代の友達で、現在マラソン・ランニングにハマっている人間が数人いるのですが、「え?あなたが?冗談でしょ?」というタイプの多いこと。

しかもこの現象、どうやら管理人の周りだけではないらしく、スポーツ、それも走るなんてことと最も縁遠いと思われた人間がふとしたきっかけで目覚め、すっかりのめり込むケースは結構あるらしいのです。

というわけで今回は「スポーツと無縁だった人が中高年になってから突然マラソン・ランニングにハマることが多い理由」について綴ってみました。

事例その①友人M君の場合

M君は管理人の高校時代のクラスメイト。彼の高校時代は、管理人の記憶の限りでは・・・純然たる帰宅部。

しかも若干おネエ系が入っており、男子より女子とよく喋っていたのを覚えています。

そんな彼と、30代半ば過ぎで開催されたクラスの同窓会で久しぶりに話す機会があったのですが、なんとびっくり、マラソンにハマっているというんですよ。

そう言われてみれば、学生時代ちょいポチャ気味だったはずの体が明らかに引き締まって、スリム体型に変身しています。タイムを聞くともう少しでサブ4に届くか、という中々の水準。

話を聞くと、会社の同僚と一緒になんとなく申込・出場した大会で思ったより走れてしまい、それから走るのが楽しくなったそうです。

今や彼は、毎年北海道マラソンに出場し、完走するいっぱしのランナーに成長しています。北海道マラソンは8月開催で、酷暑の中にも関わらず制限時間は5時間と、それなりのレベルでないと完走できない大会なので、中々のものだと思います。

事例その②友人Iさんの場合

Iさんは管理人の大学時代のサークル友達。管理人と共に軽音楽系のサークルに所属しておりました。

見た目は可愛いのですが、メタル・ハードロック大好き女。

「ロッカーはタバコがつきものでしょ!」と言わんばかりに、マルボロ赤を咥えてエレキギターを弾いておりました。これが中々様になっていた気がします。

まぁ、管理人もこの頃は不健康さでは負けていませんでしたけどね。

そんな彼女は大学卒業後、国内での社会人生活を経て、現在は海外在住。相変わらずロックンロールな人生を送っているのかと思いきや、今や彼女は一児の母。そして何と、マラソンにのめり込んでいると言うのです。

しかも速い。既にサブ4達成している上に、ベルリンマラソンやシカゴマラソン等、メジャー大会にも出場経験があるという熱の入りよう。大学時代とのギャップ大きすぎ。どうしちゃったの?

ランナーが最も多いのは40代・50代

2人とも、走り始めたのはおそらく30代半ば頃。そして現在の年齢は40代。

ランネットでおなじみ、株式会社アールビーズが実施した「ランナー世論調査2018」のボリュームゾーンにぴったりと当てはまります。男女とも40代・50代のランナーが多く、走歴は6年~10年の方が最も多い統計となっています。

逆に言うと、20代~30代までは走っていなかったけれど、この年代になって初めて走り始めた、という方が相当数いるということです。

R-bies「ランナー世論調査2018」回答者の個人的属性 より
R-bies「ランナー世論調査2018」ランニング実施状況について より

中高年がマラソンにハマる理由

若者ではなく、なぜ中高年層がハマるのか?自身も中高年層である管理人は、理由が5つあると考えます。

手軽に始められる

まずはこれが一番でしょう。30代にも差し掛かると、若いころには気にならなかった体の衰えや、体重の増加が気になるもの。健康診断でお医者さんに脅される方もいたりして。

「何か運動しなくっちゃ・・・」と思っても、本格的に何か始めようとすると、お金も時間もかかります。ジムに入会するだけで月に何千円も取られるし、球技など複数で行うスポーツは時間を合わせなければいけません。懐に余裕がなく、忙しい社会人にとっては中々ハードルが高い。

その点ランニングであれば、とりあえずシューズと動きやすいウェアさえ用意すればすぐに始められます。また、他人を気にすることなく自分のペースで取り組めるので、他のスポーツに比べて格段に敷居が低いといえます。

センスがいらない

「走る」というごく単純な動作なので、運動神経・センスは不要。誰にでもできます。ゴルフなんかはハマればとても楽しいのですが、球技はどうしてもセンスが問われますからね。中高年から始めるとなると尚更です。

出来ない=面白くない

で、結局長続きしないことが多々あります。

それに比べてマラソン・ランニングは、やればやるだけ確実に結果がついてくる、努力が報われやすいスポーツです。

「走った距離は裏切らない」By野口みずきさんですよ。

伸びしろが多い

特に、過去において運動経験が少ない人ほど、ちょっと頑張るだけであっという間にタイムを縮めることが出来てしまいます

メタボ気味だった人がほんの少しだけ頑張ることでちょっとずつ走れるようになる→だんだんと速く・長く走れるようになる→走るのが楽しくなってくる→更に速くなる

という好循環が生まれます。こうしてマラソン中毒になった人は恐らく数多くいるでしょう。

体の変化

走ることで、自分の体がぐっと変わっていくことを感じることができます。

管理人が実感したことを紹介すると、

体が引き締まる

体重も落ちましたが、不健康に痩せるわけではなく全体がギュッと締まる感じになります。特にウエスト周りと尻はかなり絞られ、一時期履いていたズボンがブカブカになり困ったことがあります。よく職場のオバさん方に「いいケツしてる」と褒められます笑

血流が良くなる

喫煙の影響もあったのでしょうが、以前は顔色もよくなく、特に冬場は手足が冷えやすい状態でした。ランニングの効果により今はすっかり血流が良くなり、顔には赤みがさしているのが自分でもわかります。

多少ドカ食いしても太らない

ランニングにより筋力が付き、基礎代謝が向上しているおかげかと思いますが、多少食ったところで太りません。「太るから~」と言って、食べたいものを我慢している同僚・友人を見ると、心底気の毒でなりません。キミも走ればいいのに・・・

達成感が感じられる

中高年ともなると、多くの人は仕事を抱えています。

困難な状況を乗り越え、自分を鼓舞しながら目指すゴールにたどり着く。マラソンレースと仕事はどこか似たところがあると思うんですよね。

ゴールした時の充実感は、大きなプロジェクトをやり遂げたときの達成感に共通するものがあります。

これも、共感してくれる人は多いのではないでしょうか?

まとめ

マラソン・ランニングは、軽い気持ちで始められるとても敷居の低いスポーツです。

しかもその効果は絶大。

少しでも興味を持ってくれた方は、是非最初の一歩を気軽に踏み出してほしいと思います。

但し、最初から無理をしてケガすることのないように充分注意してくださいね!