マラソン・ランニングで肝機能が低下する?
以前の記事で、会社の健康診断受診時にお医者さんから「心拍が少なめ」と言われた話を書きました。
先日、その健康診断結果が返ってきたんですよ。
心拍の件はその場で説明を受けていたからよいのですが、結果をみるともっと深刻な内容が。
D1 要治療
【肝機能】AST、ALT、γ-GTPの値が基準値から外れていますので、医療機関を受診して下さい。
と、コメントされてます。な、何だと・・・
肝機能と言えば、まず思い浮かぶのが「お酒の飲み過ぎ」。
確かに管理人はお酒好きであることは否定しません。毎晩飲んではいます。
しかしながら、正直なところ自分自身としてはさして大酒飲みという自覚はありません。
平日の家飲みならせいぜい350mlの缶ビール2本程度でしょうか。
まぁ、少量とは言えないかも知れませんが・・・このくらいで肝機能悪化してしまうものなのか?うーん、分からん。
その時、不意に以前ネットで目にしたことがある事柄を思い出しました。
それは、
マラソンと肝機能の関係
について。
マラソンやランニングの後に健康診断を受けたところ、肝機能の数値が悪くなることがある、という内容だった気がします。はっきり覚えていませんが。
管理人も現在のところ別に自覚症状があるわけではないのですが、「要治療」とまで言われてしまった以上、ほっとく訳にもいきません。
というわけですっかり前置きが長くなってしまいましたが、ちょっと調べてみることにしました。
「肝機能」と「マラソン」、それに「お酒」の関係についてです。
肝機能を測定する指標
さて、肝機能検査値の異常とは、具体的に何を指すのでしょうか?
肝臓が健全に働いているかどうかは、肝機能を調べる血液検査で分かります。肝機能を調べる血液検査項目はたくさんあるのですが、健康診断を含めてもっとも広く行われている基本の検査は
・AST(GOT)
・ALT(GPT)
・γ-GTP
の3つ。
健康診断結果に載っていた指標もこの3つでした。
AST、ALTは肝臓の細胞に多く含まれ、細胞が壊れたときに血液中に出てくる酵素です。この値が高いことは肝臓の細胞が壊れていることを示します。
2つの酵素のそれぞれの値とともに、どちらがより高いか(AST/ALT比)も大切です。AST値よりALT値が高い場合は慢性肝炎、ALT値よりもAST値が高い場合は、肝硬変、肝がんが疑われます。
ASTだけが高い場合は心筋梗塞など肝臓以外の病気である可能性があります。
また、γ-GTPはアルコール性肝障害の指標としてよく知られています。アルコールを毎日たくさん飲む人は、γ-GTP値が基準値を超えて高くなります。また、γ-GTP値は胆汁の流れが悪いときにも上昇します。
ここで重要なポイント。これらの肝機能検査値が異常な値を示していても
自覚症状はほとんどない
らしいです。
肝臓はとても予備能力が高い臓器なので、少しくらい組織が壊れても代謝などの働きは保たれるためです。
しかし、肝機能検査値の異常は「沈黙の臓器」肝臓が発する危険信号。この状態を放置すると、症状が何もないうちに肝臓の病変が進んで、肝硬変や肝がんなどに繋がる可能性があるのです。あな恐ろしや。
ちなみに、今回の管理人のこれら指標の数値はどのくらいだったかというと、
検査項目 | 管理人の数値 | 参考基準値 |
AST(GOT) | 32 | 30以下 |
ALT(GPT) | 52 | 30以下 |
γ-GTP | 136 | 50以下 |
軒並み基準からオーバー。
特に γ-GTP は中々の振り切りっぷり。
アルコール性の肝障害?ヤバいやつなのでしょうか?
ランニングとの関係は?
アルコールの取り過ぎを素直に認めたくないので笑 いよいよ今回の本題である、肝機能とランニングの関係について調べます。
「肝機能 マラソン」でググると、同じような経験・心配をされている方のブログが多く出てきます。
ウルトラマラソンを走った後に血液検査をするとアホみたいな数値が出たとか、ガッチリ走った翌日に献血にいったら断られた、とか。
多くの方が体験されているように、マラソンと肝機能数値は密接な関係があります。
AST・ALTは臓器や組織が損傷すると血液に流れ込みます。 お酒を飲みすぎるとこれらの数値が高くなるのは、アルコールなどによって肝臓が損傷してしまうため。ただ、AST・ALTは肝臓だけではなくて、心筋や骨格筋も含まれており、筋肉が損傷しても血液に流れ込んでしまい、数値が高くなってしまうのです。
しかしながら、フルマラソン等ハードな運動を行った場合でも、1週間程度経てば概ね正常な数値に戻っていることが多いようです。
管理人の場合・・・受診日前のランニング状況をガーミンコネクトで確認してみましたが、受診4日前に15km程度のジョグ、受診2日前に5km程度のジョグを行った程度。どちらもかなりペースは抑え目で疲労の自覚はありませんでした。なお、受診前日及び当日は全く走っていません。
うーむ。
また、 ネット上の情報を見る限り、マラソンによりγ-GTP数値への影響があった、という方は極めて少ないようです。AST・ALTは上昇しても γ-GTPは正常値のまま、というパターンが一番多いような。
とすると・・・管理人の異常数値の原因は・・・
やはり・・・酒か笑
そういえば健康診断の前日も、1本だけ缶ビールを飲んでしまったような気がします笑
まとめ
念のため再検査は受けておこうと思っています。肝炎の可能性もないわけではないし。
また、次回の健康診断は減酒&控えめランニングの状態で臨んでみようと思います。
1ヶ月くらい断酒すると数値が大きく改善した、と語っている方もいましたしね、マネできないけど。
管理人同様、お酒好きなランナーは多くいらっしゃると思います。
マラソンも飲酒も健康のためには程よく適度に、が大事なのかも知れませんね。
休息も重要なトレーニングの一環、ということを
肝に
銘じます。
・・・肝機能だけに笑
ディスカッション
コメント一覧
毎日ビール2本は結構飲んでると思いますよ
>tabataさん
ですよね笑 自重します…
私もγ-gtpで悩んでいます。お酒は1週間で小瓶1本程度しか飲まないのに、150程度は普通です。
ただし、ランニングは1カ月200kmぐらい。その他の肝機能関係の数値は正常です。
お酒をセーブしたら、正常値になりましたか?
私は、10日程度走るのを止めればほぼまともな数値になります。
ヤフー知恵袋で聞いても解説できる人はいませんでした。ある医者からランニング時の振動により、漏れてくると話だけ聞いたことがありますが。問題は、アルコールによるような、内部からの原因でなければ放っておいてよいのかどうかですよね。