意外にも!アスリートは免疫力が落ちやすい
先日、自宅→スーパー銭湯の片道ランをやったんですよ。
【楽しい】「片道ラン」を練習に取り入れることをおススメする理由3つ
走り終わったらひとっ風呂浴びてビール飲んで、ポカポカ陽気の日だったから薄着のまま電車にてほろ酔い気分で帰宅…という管理人の好きなパターンの練習でした。いつもと違うのは、走行距離が33kmと長めで、結構キツめのトレーニングになったかな、ということ。
ところがその日の夜から、どうにも体がダルい。最初は、久々に長く走った疲れから来るものと思ってましたが、脚や体が痛いわけではなく、むしろ喉が痛い。翌朝起きても、頭がボーっとして、熱っぽい。鼻水も止まらない。
むむ…これは…いわゆる風邪という奴ではなかろうか。
なんてこった。
おかけで貴重なGW連休のラスト2日間は、走ることなく終わってしまいました。
そういえば、以前にもこんなことがあったような・・・
レースや、負荷の高い練習の「直後」に風邪を引いてしまったことが過去にも二度ほどあるのです。
管理人は普段は体が丈夫な方と自負しており、まず風邪なんかひくことないし、マスクすら殆どしたことない健康優良児なのに。
もしかしたら似たような経験のあるランナーの方、いらっしゃるのではないでしょうか?
これは何か要因があるのか、と調べてみたところ、ありましたよ。それっぽいのが。
運動強度が強いと、免疫力が低下する
強度の強い練習を行い、鍛え上げた肉体をもつアスリート(管理人はとてもそこまでのレベルではありませんが…)は免疫力も常人より高いはず。
そう思われがちですが、実はそれは正しくありません。
適度な運動は免疫力をアップさせますが、
激しい運動はかえって免疫力を低下させてしまいます。
マラソンなどの強度の高い運動をした人は、しなかった人に比べて運動後に風邪に羅患する率が2倍近く倍増加したという報告もあります。
「オープンウィンドウ」と呼ばれる現象で、 高強度の運動後には一時的に免疫抑制が生じて、ウィルスの感染感受性を高めてしまうらしいです。
医学的なことはよく分かりませんが、ガッチリ走った後は一時的に体がもろくなっているので十分気をつけなさい、ということですね。
こんな記事も見つけました。なるほどね。「行動体力」を高めるため「防衛体力」が犠牲になっていると。
日経ウーマンオンライン「意外に知られていない運動と免疫の関係」より
鈴木准教授は「体力には2種類ある」と話す。一つは「行動体力」と呼ばれるもので、競技でのパフォーマンスに直結する筋力や持久力など。もう一つは「防衛体力」と呼ばれ、病原体や疲労、ストレスなどから体を守る、いわば“健康力”。この鍵を握るのが免疫や栄養だ。「アスリートの場合、過酷な練習で行動体力を極限まで高めようとするため、防衛体力が犠牲になっている」と鈴木准教授。
免疫力を高める方法
でもできることならば風邪なんぞひきたくない・・・
ということで対処方法をまとめてみました。
「適度な」運動をする
アメリカ国立医学図書館・国立衛生研究所が発表したデータでは、1,002人の成人(18歳~85歳、女性60%・男性40%)を対象に、秋季・冬季12週間の上気道感染症(風邪)の症状と運動頻度の関係を調べたところ、運動する日数が多いほど風邪をひく日数も少なく、重症になることも少ないという研究結果が出ているそうです。
激しすぎる運動も、全く運動しないのもダメで、ほどほどが一番、ってことですか。
でもランナーとしては、たまには強度の高い練習もしなくちゃ、ですよね。
バランスの良い食事を心掛ける
これは、運動直後に限った話じゃありませんが、バランス良く栄養を摂取することで免疫力を高めることができます。普段の食事から栄養が偏らないように気を付けたいものです。
キリンと順天堂大学の調査では、特にプラズマ乳酸菌が免疫力アップに効果大、とのことですよ。
あと、風邪に関しては、緑茶を飲むとインフルエンザにかかりにくい、というのが実証データで明らかになっているそうです。管理人もどっかで聞いたことがある気がします。これも食品による免疫向上の一つといって良いのかもしれません。
睡眠時間を十分にとる
強度の高い運動の後は、速やかにしっかりと休息を取ることが重要です。仮に風邪ウィルスの感染に至ったとしても、最小限のダメージで抑えるに越したことはないですよね。走り終わって、のほほんとビールなんて飲んでちゃダメなわけです、ホントは。…やめる気ないですけど(笑)
まとめ
あくまで健康重視が目的であれば、無理のない適度な運動を心掛けることで免疫力の向上が期待できます。
記録を狙うようなガチランナーであれば、高強度の練習は必須で、その後の免疫力低下は宿命。重症化しないように、うまく付き合い、コントロールしていくことが大事です。トレーニング後のケアに十分気を使い、リスクを最小限にとどめるよう心がけましょう。
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