マラソン大会参加料、中止の場合でも返金は無し?

2020年11月27日

コロナウイルスが中々終息の兆しを見せません。世間の興行中止や自粛ムードもまだしばらく続きそうな雰囲気です。

観光業や飲食業など、影響をモロに受ける業界の皆様の苦労、お察しします。

そして、各地で開催予定だったマラソン大会も続々中止が決定しているのは皆さま既にご存知の通り。

東京マラソンを初め、日本各地で大小様々な大会が次々中止となり、残念な思いをしている方も多いでしょう。

ランネットでは、開催中止及び延期が決定したRUNNET取扱大会をまとめてくれています。

開催中止・開催延期が決定したRUNNET取扱大会一覧【速報】

管理人が毎年シーズン初戦にしていた伊達ハーフマラソンも残念ながら中止となってしまいました・・・

さて、そこで話題となったのが

「参加料の返金」

問題について。

近年参加料は高騰傾向で、大会によっては1万円を優に超えるものもあります。

庶民にとっては決して安いとは言えない金額。中止とあらば返してもらいたいのが人情ですが、そう簡単にはいかない理由があるのです。

参加料に関わる規約について

マラソン大会の開催にあたっては不特定多数に対して広く参加者を募るわけですが、HP内には

大会規約

申込規約

といった参加料に関わる決まりごとが掲載されているのが一般的です。

そして、多くの場合はその中に

一旦支払った参加料は返金しない

旨の記載があります。

例えば、

参加料はいかなる場合でも返金できません。

第46回洞爺湖マラソン2020HP

地震・風水害・降雪・事件・事故・疫病等による大会縮小・中止の場合、参加料の返金はいたしません。

2020第40回千歳JAL国際マラソンHP

ってな具合です。

あ、文句言ってる訳じゃないですよ。これがごく普通のルールですから。

管理人も過去に、台風の影響で中止の憂き目を見たことがあります。

マラソン大会の運営には事前にもお金がかかる

ただ、事情を知らない人から見ると

「こちとら走るためにわざわざ高い金払ってんだ、走ってないんだから金返せ」

との発想になるのも無理はないことでしょう。

気持ちは分かりますが・・・そう簡単にはいかないんですね。

それは、参加料がどのように使われているか、を知ることで理解することができます。

マラソン大会を開催するにあたっては、それなりの費用がかかることは想像に難くないでしょう。

その費用を賄うための収入源としては、

・スポンサーからの協賛金

・行政負担金

・参加料

の3つが主となります。場合によっては寄付金などもあるかも知れません。

これらの割合は大会によって大きく異なります。メジャーな大会は広告効果も高いためスポンサーも付きやすいでしょうし、町おこしにマラソン大会を活用したいとなれば行政負担金が多めにもらえたりといった具合です。

ただ、参加者個々が支払うエントリー料が収入の大きな柱となっていることは間違いのないところです。

これらの収入をもとに大会に必要な支出をしていくわけですが、大会当日に使うお金よりも、大会に向け事前に準備するのにはるかに多額の金額を使用することになります。

例えば、

・参加賞のTシャツやタオルの作成

・完走メダルの作成

・パンフレット、ゼッケンの作成と事前送付

・エイドに設置する飲み物や紙コップの準備

・コース上の看板設置

などなど。

もちろん大会当日にも、人件費や交通規制経費など発生しますが、事前準備にかかる費用がかなりのウェイトを占めることになります。

そして、仮に大会直前の中止ともなると、開催するのとほぼ変わらない支出が発生してしまうのです。

中止決定日が早ければ早いほど支出は減らせる可能性が高いですが、その代わりに協賛金収入は大きく減ってしまいます。広告の掲載期間・掲載量が減ってしまうわけですから、スポンサーとしてもおいしくないんですね。

函館マラソンの事務局である「マラソン課長」がこういった運営側の苦悩をコラムに書き綴っています。

台所事情が赤裸々に綴られており、とっても参考になりますので皆さま是非ご一読ください。

コラム | 2020函館マラソン

コロナで参加料は返金されるべきか?

さてさて、そこで今回のコロナ騒動です。

多くの大会で参加料をどう処理すべきか、という問題が発生しています。

突発的に発生した悪天候や災害などではないのだから、かなり事前に開催の可否は決定できるはず、ならば全額とは言わないまでも返金すべき!との声が挙がったりとか、東京マラソンなんかは、エリートランナーのみの縮小大会になったわけで正確には中止では言えないのだから返金すべきだ、って話になったりとか。

うーん、こればっかりは、いちランナーとしては何とも言えませんね・・・

各大会によって中止判断のタイミング、事前に使用する金額は千差万別ですから。東京マラソンなんか、事前に使う金額、えらいことになってますよ、多分。

ただ、各大会のHPを覗いてみると、申込規約に参加料の返金はしないと謳っているにも関わらず、中止の場合ある程度の金額を返還すると表明している大会が多いようです。

ちなみに北海道の大会では、

・5/3 名寄憲法記念ハーフマラソン:手数料を除き全額返金

・5/5 日刊スポーツ豊平川マラソン:事務手数料を差し引いた金額を返金

・5/17 ノーザンホースパークマラソン:現金書留で全額返金

ってな具合です。

懐事情が厳しい中、良心的なご対応をしてくださる運営者様が多いことにただただ頭が下がる思いです。

全額とは言わないまでも、少しでも返金いただけるとまた来年エントリーさせていただこう!という気持ちにさせられてしまいますよね。

まとめ

マラソン大会においては、中止の場合「返金なし」が大原則。

但し、場合によっては運営者側のご厚意で一部ないし全額が返金される場合もあり得る、ということです。

我々、あくまで「走らせてもらう」側ですからね。いくらお金を払っているからといって、傲慢な態度にならず、謙虚な姿勢でいることが何より大事なことかと思います。

出来る範囲で最大限の対応を、と考えていただいている運営者の方がたくさんいるのですから。

決して懐に余裕があるわけではないのですが、長い人生、色んなことが起きるもんだ、とゆったり構えてるくらいのスタンスの方が良いのではないでしょうか?