【使用レビュー】ワークマンの格安シューズはランニングに使えるか検証してみた

2022年8月28日

ランニングシューズのメーカーといったら、皆さんが真っ先に思い浮かぶのは

アシックス、ナイキ、アディダス、ミズノ、ニューバランス・・・といったメジャーどころでしょう。

また、トレランやウルトラマラソンではモントレイルやサロモン、ホカオネオネといったメーカーのシューズもそれぞれ個性があり人気です。管理人もホカオネオネ好き。

しかしながら今回管理人が購入したのは・・・このメーカーです。

そう、皆さんご存知ワークマン。

ワークマンが作業着のみならずアウトドア用やスポーツ用のウェアも幅広く取り扱っていることは良く知られていますが、今やウェアに留まらず、なんとシューズまで作っているのです。

そのワークマンの最新(2021年4月現在)スポーツシューズがこいつ。

その名は

「アスレシューズ ハイバウンス ドリブンソール」。

購入後、約1ヶ月、延べ260kmほど走行してみましたので使用レビューをお届けしたいと思います。

想像していたよりずっと出来が良く、ビックリしましたよ。是非ご覧ください!

ハイバウンスドリブンソールとはこんなシューズ

正式名称がちょいと長いので、以降は省略表記で「ドリブンソール」にしますね。

ドリブンソールは、ワークマンの中でスポーツカテゴリを取り扱う「Find-Out」ブランドにて発売されているシューズです。

HP上ではカジュアルシューズに分類されているものの、商品ページを見ると、走れるアピールがかなり強め。

もう、ジョギング用・ランニング用です、って写真ばかり。商品説明コメントもハッキリとジョギング推し。

ソールの前後2ヶ所に硬度の違う「BounceTECH」を搭載。全ては推進力を生み出すために!

つま先が反りあがり、自然と前に踏み出しやすい。

かかとにはよりクッション性の高いBounceTECHを搭載。前部にはより反発力を生み出すBounceTECHを搭載。

さらに、靴底に部分的にラバーを使用し滑りにくい仕様。

つま先はワイド設計で、5本の指に自由度をもたせることで安定性が向上。

ジョギングにおすすめの一足です!

アスレシューズハイバウンスドリブンソール 商品ページより

推進力にこだわる、ってことで、強くジョギング・ランニングを意識しております。

クッション性・反発力の源とされている「BounceTECH」とやらの実力も気になるところ。

また、シューズの写真を見てもらうと一目瞭然ですが、フォルムは今流行りの「厚底」に加え「反りあがり」です。

ナイキとか、他メーカーを意識して作っているのは間違いないですね。

購入の理由

とは言っても、今や厚底なんてのは多くのメーカーが取り入れており、特段珍しいものではありません。

クッション性も反発力もしかりです。カーボンプレートをはじめとした様々な素材や技術が搭載されています。

そんな中で、何故管理人はわざわざ純粋なスポーツメーカーとは言えないワークマンのシューズを購入するに至ったのか?

それは・・・ずばり、価格です。

その値段、何と

1,900円(税込)。

いや、衝撃でしたね。最初にこの値付け見たときは。大手スポーツメーカーではまずあり得ない値付け。

だって、片方950円ですよ?千円札1枚でおつり来るんですよ?いや、片方だけでは売ってませんけど。

高性能モデルは2~3万は当たり前、通常モデルでも1万円前後はするというこのご時世において1,900円という文字通り破格のプライス。このプライシングはさすがにおいそれと真似できません。

税込1,900円。これだけ安いのならばまぁ失敗してもいいかな、と思わせてくれるほどの低価格設定です。ぜひ利幅を知りたいものです。

ちなみに、管理人は発売開始早々に近くの店舗を訪れ難なく手に入れられましたが、現在はかなりの人気になっている模様。

特にマリンブルーカラーの人気が高いようで、オンラインショップではサイズによっては品切れになっていることも。ただ、商品に自信があるのか、生産体制はかなり強化しているとのことですので、こまめに覗いてみるのが良いと思います。

シューズの造り・特徴

履く前にまずは外観の検証といきましょう。

格安シューズの為、ドリブンソールは箱に入っていません。壁面にたくさん吊られた状態で販売されています笑

なので今回、開封の儀はなし。

素材はポリエステル・ポリウレタン樹脂・EVA・高反発EVA(BounceTECH)・合成ゴム。BounceTECHは分子レベルから開発したワークマンオリジナルの高反発ソールとのこと。
つま先・紐周りの合成ゴム部分に若干のチープさはあるものの、1,900円と考えると許せるレベル。
厚底とつま先反りあがりが特徴的。
インソールはスポーツモデルらしく蛍光色。ベロは厚めの造りです。
踵部には履く・脱ぐ時に便利そうな持ち手が。ヒール部もしっかりとした造りです。
赤い部分が噂のBounceTECH。触るとプニプニしています。
アウトソールのパターンは「WM」を表していると聞いたことがあるようなないような。

全般的にチープさは否めないものの、実際安いんだから仕方ありません。むしろ値段以上の価値は充分ありそうな造りになっていると思います。

使用レビュー

ではいよいよ使用レビューを。安かろう悪かろうでは意味がありませんからね、しっかりチェックしましたよ。

購入してから約1ヶ月、25回で延べ260km超の距離を走ってみました。

サイズ感・装着感

ドリブンソールは、24.5㎝から28.0㎝までのサイズが揃えられています。0.5㎝刻みですが、27.5㎝だけは無い模様。

さて、通常は25.5㎝か26.0㎝をチョイスすることが多い管理人。ちなみに最近買ったところでは、ナイキのズームライバルフライは25.5㎝をチョイスし、ジャストフィットしています。

店頭で試し履きしてみたところ、やはり25.5か26.0のどちらかが良さそうな感触でした。

しばし迷いましたが、練習用ということもあり多少余裕があっても問題なかろう、ということで26.0㎝を購入しました。

しばらく履いた後の感想としては・・・

ぴったりサイズ、もしくは少し小さめサイズの選択で問題ない

と思います。

なぜなら、足幅、特につま先部がかなり広めの造りになっているから。色々な足形に対応すべくそうしたものと思われます。幅広の方でも安心。

ラストが細めの管理人の場合、中でかなり足指を動かせる余裕があります。

足が窮屈でストレスが溜まっちゃう、って心配は全くありませんが、逆にフィット感を重視する方はイマイチかも。まぁでも紐の強弱でコントロールできるとは思いますが。

他に良いと感じた点としては、

・アッパーのメッシュの造りが細かく、通気性に優れている

・紐が伸縮性に富んでいてとっても締めやすい

・ヒールカップがしっかりしている

・ベロ部分が厚くて甲に優しくフィットする

ってところです。

走行感

続いてドリブンソール実走へ。ゆったりジョグからハイペース(あくまで管理人の、ですが)まで様々な速度域で走ってみました。

まず気になるのは「BounceTECH」の実力ですが、結果から言うと

反発性・クッション性はほぼ感じません。

フォアフット気味で走ってみたり、踵着地気味にしてみたり、色々試しましたがどうも実感を得られず、でした。残念。

まぁ、1,900円ですからね。さすがに大手メーカー並みというわけにはいかないでしょう。

また、つま先の形状がそり上がっていますが、だからといって勝手に推進力が産まれるわけではありません。

ホカオネオネのカーボンxのような、靴が体を前に運んでくれる、という感覚はありませんでした。過度の期待は禁物です。

ダメ出しが続いてしまいましたが、良いところも勿論あり。

変なフニャフニャ感がなく、むしろカチッとした感触なので、ある程度スピードを上げてもバランスよく走ることができます。

また、つま先の反りあがりは、ジョギングよりもむしろウォーキング時の時に心地よく感じました。

グリップも悪くないです。3月中旬、多少雪の残る札幌の道を走りましたが、有名メーカーと比べても遜色なく走れました。

ただし、アウトソールの耐久性は低いかも・・・。

1ヶ月ほどの使用で、踵部外側の摩耗がこれだけ進んでしまいました。
走り方が悪い?そ、そうかも知れませんけど・・・

まとめ

多少厳しめのコメントもしましたが、そもそも大手メーカーの高価なランニングシューズとは位置付けが異なる商品です。

過度な期待さえしなければ、非常にコスパの高い優れたシューズだと思います。

安いからビギナー向け、という訳ではなく、カッチリ感を備えていることからむしろ

中級者のジョグ用にピッタリ

という気がします。

管理人は既に日々のジョグ用にローテーション入りさせており、週の半分はコイツで走っていますよ。

ウォーキングや普段使い用としても有用なので、是非おススメします!!

アイテム

Posted by funfun